メイン会場となったスコッチ・カレッジはメルボルンの中心地から東へ10kmほど。広々とした敷地に建物がゆったりとレイアウトされ、野鳥が手の届くところまで来るような素晴らしい環境でした。 その名前の通り、英国の影響を強く受けた名門校のスコッチ・カレッジ。ここでスズキの子どもたちはほとんどのレッスンを過ごすのです。 ありました、ありました。いろいろなところで貼り紙が掲示されています。すでに完売のコンサートチケット売買欄というのもありましたよ。 さっそく覗いてみたのがカナダ・オンタリオ州から参加しているフルート科の上田賢一先生のクラス。美しいハーモニーが心地いいこと!
どこの国でも子どもたちは天使です。休憩時間に体を目一杯動かした後、レッスンではしっかり音楽と向き合っています。 ピアノ科のブリッセンデン先生とヴァイオリン科の中村安樹先生のツーショット。ブリッセンデン先生の亡くなられたご主人がオーストラリアでのスズキの拡大にご尽力され、それを引き継いだのが中村先生なのです。 日本の夏期学校同様、楽器メーカーなどの出店ブースは大混雑。欲しいものがあるかな?

毎日、いい天気でした。南半球は秋の入口。スポーツの秋、芸術の秋というわけで、休み時間は中庭でみ~んなくつろいでいましたよ。 日本にはないVoice(声楽)のクラスもありました。声を出すというより、体全体を使って音楽を表現するので、とても楽しそうでした。 日本から参加のチェロ科指導者、寺田義彦先生によるレッスン風景です。身ぶりの大きいレッスンに、子どもたちの目が輝いていました。 大会ディレクターのキャスリーン・ボンド先生と、われらが豊田先生。メルボルンでは毎年4月に「オータムフェスティバル」と題した夏期学校のようなイベントを、このカレッジで開催しているそうです。
U字管フルートの子どもたちのレッスンを拝見しました。先生の持つ人形が首を垂れるとピアノで、首を起こすとフォルテで吹いていました。 ヴァイオリン科で使う「足形」が販売されていました。普通は手作りのものが多いのですが、なるほどこういうものがあるといいかも。 ヴァイオリン科のグループレッスンです。世界中の子どもたちが同じ教材で勉強しています。聴いていると、どんどんきれいな音になっていくから、すごい! インドの子どもたちによる独特な奏法にみんなびっくり。あぐらをかいて、足のかかとにスクロールの部分をあて、胸で押さえて弾くのです。こうするとポルタメントなど、装飾演奏がいろいろできます

ヴァイオリン科の先生たちが学ぶ「トナリゼーション」のレッスンが毎朝8:15から30分間ありました。指導は、日本から参加の鈴木裕子先生。「ユダス・マカベウス」を立派な音にする勉強をしていました。 日本にはないギター科のレッスン風景です。アメリカのロンゲイ先生がボールを落とした時に、みんなで一斉に音を出す練習をしていました。集中力が大切ですね。 ピアノ科のレッスン風景です。言葉は英語でも、「音楽をこうしたい」という先生の気持ちは、きちんと子どもたちに伝わるのですから、すごいことですね。 毎日、エネルギッシュに活動していた地元メルボルンのケリー先生のレッスン風景です。2008年に続き、2009年も松本の夏期学校にいらっしゃるそうですから、ぜひみなさんもケリー先生のパワーを感じてほしいものです。
夜には、メルボルン市内のコンベンションセンターでガラコンサートがありました。8人の子どもたちがオーケストラと共演。茅野市出身の河西絢子さんのシベリウスのヴァイオリン協奏曲は、実に圧巻でした。 ヴァイオリン科の参加者は多く、スコッチ・カレッジ内の劇場でもグループレッスンが行なわれていました。 豊田先生によるオーケストラ指導です。曲目は、ドヴォルザークの弦楽セレナードでした。 インドの子どもたちを記念撮影。アカデミー賞でのインドパワーは記憶に新しいところです。近い将来、音楽の分野でも必ずや一大勢力になるような気がします。

アフリカンドラム(写真)、マリンバ、ジャズピアノなど専門家を招いた特別レッスンも数多く設定され、多文化国家のオーストラリアらしい、ユニークなプログラムがありました。 「音の世界を探検する」と題されたプログラムを体育館でやっていました。音楽に合わせて体全体で表現して、実に楽しそうでしたよ。 マリンバのレッスンと思って覗いてみたら、なにやら面白い弦楽器をチェロのように弾いていました。この後、風船と段ボールの芯で作るバグパイプのような楽器作りをやっていました。 シドニー在住の後藤晴生先生のレッスン風景です。この時は、子どもたちからのリクエストで、バッハの「ブーレ」を全曲演奏。大喝采でした。
昼休みの中庭では、さきほどの「マリンバ」のレッスンで作ったバグパイプもどきの楽器のデモンストレーションをしていました。 レッスンはまだまだ続きます。明日で終わりですから、最後の調整に余念がありません。もう少しだ、ガンバレー! ホールではコンサート形式で、次々に演目が紹介されていきます。スズキの子どもたちは、こうして演奏する喜びと度胸を得ていきます。 ヴァイオリン科のグループレッスンも随分と美しい音に育ってきました。さてさて、明日がいよいよ最終日となります。

イギリスから参加のブルーナー先生のレッスンにお邪魔しました。子どもたちに、ご自分の楽器(アマティ!)を惜しげもなく弾かせていて、びっくりしました。 チェロ科のレッスンもそろそろ終わりに近づきました。それでも時間のぎりぎりまで、レッスンは続きます。 休んでいるのではありません。寝そべることで、音楽を表現しているのです。 フェアウェル(さよなら)コンサートでの一こま。上級生たちの演奏に聴き惚れるのは、世界共通ですね。
ステージに乗り切れない子どもたちは、客席からもキラキラ星を演奏しました。最大に盛り上がった瞬間です。