第3回ピアノ
ピアノの中はワンダーランド!
ピアノは、1709年にイタリアのクリストフォリによって発明されました。
最初は鍵盤も少なく、あまり大きな音は出なかったようです。でもこの写真のように現代のピアノはとても大きく豊かで美しい音が出せるように改良されています。
みなさんの練習した成果をピアノが応援してくれるのです。
アップライトの場合、グランドピアノとはレイアウトは違いますが、音の出るしくみはまったく同じです。比べてみると面白いでしょう。
ピアノは「弦楽器の仲間」だって知っていました?
ピアノは、ヴァイオリンとは形も大きさも全然違いますが、実は弦楽器です。ヴァイオリンが弦をこすって音を出すのに対し、ピアノは弦をたたいて音を出します。アップライトピアノは見えませんが、大屋根が開いたグランドピアノの中をのぞくと、フェルトのハンマーが、フレーム一杯に張られた弦を、下からたたいているのが見えるでしょう?
弦は全部でおよそ230本。一つの音に1本の弦ではなく、中高音では3本、低音で1~2本の弦が張られています。鍵盤は88鍵ですから、弦をたたく、フェルトのハンマーも88本。88本のハンマーは、たたく弦が何本か、太い弦か細い弦かによって、全部違います。鍵盤を押すと、中央のピンを支点にして、鍵盤の一番奥が持ち上がります。その力が、アクションと呼ばれるしくみに伝わって、ハンマーが弦をたたきます。アクションは単に力を伝えるだけでなく、奏者のタッチが正確に音になるように、とても繊細に、精巧にできている部分です。
もう一つ、弦には、ダンパーというフェルトの押さえが接しています。皆さんが一番右のペダルを踏むと、ダンパーが弦から離れるので、ボワーンと弦は響きますね。足を離すと、ダンパーは弦の上に戻り、弦の響きを止めます。これで自由自在に音の響きを消したり、美しい響きを作ったりできるわけです。
ピアノができて約300年。改良を重ね、今ではささやくような音から、オーケストラにも負けない大きな音まで、弾く人の思いのままに音楽を奏でてくれるようになったのです。
ハンマーが弦の下からたたくのがグランドピアノ。横からたたくのがアップライトピアノ。鍵盤を押すと、まるでロボットのようにアクションが動きハンマーがダンパーを打ち、音が出ます。1鍵を動かすために、アクションは80もの部品でできています。

230本の弦が張られるフレームは、全部合わせたら、20トンくらいの力で引っ張られています。20トンといったら電車1台分。それでフレームは丈夫な金属でできているのですね
弦の響きを耳に心地よく、大きな音にするのは響板のおかげ。ピアノを開けると見える、白木の大きな板がそれ。ヴァイオリンと同じスプルースでできているのは、やはり音の伝わりがいいから
右ペダルを踏むとダンパーが弦から離れ(写真右)、出ている音の倍音に共鳴してほかの弦も鳴り、一層音量や音色が豊かになります。写真左はペダルを踏んでいない時のもの
鍵盤は皆さんが普段弾いている、白鍵と黒鍵の奥までずっと続いています。一番奥が跳ね上がってアクションを動かします


