開館20周年を迎えた鈴木鎮一記念館で、
才能教育研究会70周年記念イヤーオープニングセレモニーを開催!

挨拶をされる豊田耕兒名誉会長。鈴木裕子会長のお隣は、菅谷 昭 松本市長  才能教育研究会の創設者、鈴木鎮一が松本市下横田にスズキ・メソードの礎となる松本音楽院を開設したのが1946 年。当会は本年で創立70 周年を迎えました。そして、鈴木鎮一記念館も今年は開館20周年を迎え、ダブル記念イヤーとなりました。

 桜の季節真っ只中の4月3日(日)13:30、鈴木鎮一記念館にはご招待のお客様と関係者に子どもたちも加わって、約60名によるオープニングセレモニーが、結城賢二郎館長の総合司会のもと、開かれました。

 冒頭、鈴木裕子会長および豊田耕兒名誉会長からのご挨拶に続き、4期目を迎えられたばかりの菅谷 昭 松本市長からもご祝辞をいただきました。続いて、70周年事業委員長の木村眞一業務執行理事より、70周年に関連する事業の発表がありました。

息の揃った子どもたちの斉奏


地元松本市から、そして長野市からも参加した子どもたち  小学2年生までの子どもたち11名(最年少は4歳)がヴァイオリンを携えて、登場してきました。どの子もとても凛々しく見えました。曲目は、石川咲子先生のピアノに合わせて、おなじみのヴィヴァルディの協奏曲イ短調に始まり、シューマンの「二人のてき弾兵」、鈴木鎮一の「むきゅうどう」「アレグロ」の4曲。この日の午前中、たっぷり1時間かけられたリハーサルでは、鈴木裕子会長によるグループレッスンもあり、みな一生懸命に練習を重ねました。もちろん、本番では祝典にふさわしい立派な演奏となったことは、いうまでもありません。

第1期生たちによるヴァイオリン・アンサンブルも


最初に印刷された赤い表紙の指導曲集を持ち、思い出を語る眞峯紀一郎さん そして、70年の時空を超えて登場されたのが、鈴木裕子会長、正岡紘子先生(関東地区ヴァイオリン科指導者)、さらにはドイツから駆けつけられた眞峯紀一郎さん(元ベルリン・ドイツオペラ管弦楽団第一ヴァイオリン奏者)。いずれも70年前に松本音楽院で学ばれた第1期生で、なんと同い年の3人です。2016年と1946年が一直線に結ばれた企画というわけです。

 曲目は、パッヘルベルの「カノンとジーグ」、そしてヘルメスベルガーの「3台のヴァイオリンとピアノのためのセレナーデ」(ピアノは石川咲子先生)。ヴァイオリン3本にピアノという、普段はあまりお目にかかれないアンサンブルは、とても興味深く、中でもヘルメスベルガーは華やかで機知に富んだ曲想で、踊り出したくなるような曲でした。70年前の音楽院第1期生が、今なおヴァイオリンを演奏され、アンサンブルを楽しまれる姿は大変素晴らしいことで、感慨深いものがありました。

座談会「才能教育研究会の70年を振り返って」


左から能勢さん、犬飼さん、豊田名誉会長 舞台転換が行なわれ、第1期生として活躍された能勢頼明さん(ノセ眼鏡店会長)、犬飼康元さん(犬飼歯科医院院長)も加わって、座談会が行なわれました。司会の末廣悦子先生(東海地区ヴァイオリン科指導者)の進行で、「70周年を振り返って」、そして「今、伝えておきたいこと」について、それぞれが思いやエピソードなどを語り合われました。眞峯紀一郎さんは、「当時は印刷された指導曲集があるわけではなく、母親たちが書き写ししたものを使っていた」と思い出を語りました。セレモニーに参加された皆さんにも司会からマイクが向けられ、客席と一体となったサロン的な雰囲気が漂い、時間が短く感じられたほどです。

 この座談会の内容は、次号の機関誌で紹介されます。

最後はキラキラ星変奏曲で




スズキ・メソードが「生涯教育」であることを実感させたキラキラ星変奏曲 70周年を祝う場での「キラキラ星変奏曲」は、格別の響きがしました。現役の子どもたちに音楽院1期生たち、そして会場にヴァイオリン持参で来られたOB・OGの皆さんによる斉奏となって、この日のクロージングを迎えたのです。スズキ・メソードが生涯教育であることを実感させ、天国におられる鈴木鎮一先生に届かんとする演奏に、会場の皆さんからも大きな拍手をいただきました。

 これでオープニングセレモニーは終了しましたが、去りがたいメンバーたちによる茶話会は、その後も続き、この70周年への思いがそれぞれ語り合われました。