2017年1月8日(日) 関東地区新年研究会で宮前丈明先生・東 誠三先生・早野龍五会長が講演。
さらには宮前先生による「カルメン・ファンタジー」の演奏も!

 関東地区指導者会が主催する恒例の「新年研究会」が、新春1月8日(日)13時30分から、ホテルグランドヒル市ヶ谷で開催されました。第1部として行なわれたヴァイオリン科・チェロ科・フルート科の先生方向けに行なわれた基調講演には、2016年春にフルート科教授に就任された宮前丈明先生が登場され、「脳の発達と音楽教育」のタイトルで講演をされました。ピアノ科向けには、東 誠三先生による「3巻のトナリゼーションとソナチネの勉強法」が行なわれました。第2部は、全科合同で早野龍五会長の新春講演に耳を傾け、新年への新たな活動のスタートを切ることができました。

 宮前先生は、9歳よりスズキ・メソードでフルートを始め、髙橋利夫氏に師事。 1977年、巨匠マルセル・モイーズ氏のマスタークラスを最年少11歳で受講。 以降、モイーズ氏の勧めにより同氏の自宅などで集中特訓を受けました。 北米フルート協会やカナダにてソロリサイタルを行ない、アメリカ・スズキ・フルートスクールの設立にも貢献。 その後、医師免許・医学博士を取得し、医学研究に10年間携わった後、フルート奏者として本格的な活動を再開。 ルイ・モイーズ氏のもとで研鑽を積みました。英国トリニティ・カレッジ・ロンドン演奏家ディプロマ取得。 レオポルド・ベラン国際音楽コンクール第1位をはじめ、欧米の国際音楽コンクールにて受賞多数。 日本、米国、欧州にて活発に演奏活動を行なうとともに、医学的見地も取り入れた生理学的に合理的で、無理のないアプローチをモットーとした奏法体系を構築。音楽学校や大学でマスタークラスを行なうなど、指導活動を展開されています。


 この日は、宮前先生の二つの姿を同時に見られる形となりました。一つは、脳科学者としての側面です。現在も米国ピッツバーグ大学の上席研究員として研究活動を続けおられますが、その研究の一旦を紹介してくださいました。お話は、早期の楽器教育の効果は、あらゆる情操教育の中で、最も広範な脳部位の活性化と機能の開発に機能すること。「耳から覚える」スズキ・メソードは、耳と脳の運動機能の回路を発達させることなどが紹介されました。特に、「楽器を習うことで脳の中でどのようなことが起こるのか」を紹介した次の動画をスクリーンに映し出され、指導者たちの高い関心を呼びました。



 もう一つは、音楽家としての側面です。この日は、全科の指導者が一堂に会した懇親会の席で、超絶技巧曲で知られる「カルメン・ファンタジー」(ビゼー作曲、ボルヌ編曲)の素晴らしいフルート演奏を披露(ピアノ:ピカリ直美先生)。先生方を魅了しました。

 最後は、豊田耕兒先生、ヴァイオリン科教授の舘ゆかり先生、木村眞一業務執行理事、そして鈴木裕子前会長も挨拶をされ、新年にふさわしい華やかな門出となりました。