10月15日(日)鈴木鎮一先生の初期の生徒さんでいらした、鈴木秀太郎さんが
ピアニストの奥様と鈴木鎮一記念館コンサートに出演されました

 1941年〜1944年にかけて、鈴木鎮一先生に東京用賀のお宅で手ほどきを受けた、初期の生徒さんである鈴木秀太郎さんが、奥様でピアニストのゼイダ・ルガ・鈴木さんとともに、10月15日(日)、鈴木鎮一記念館コンサートに出演されました。鈴木鎮一先生直伝の「弓が吸い付くような美しい音」を満席の聴衆とともに、堪能させていただきました。

 2013年3月に松本で開催された世界大会にお二人でいらした時に、機関誌編集部がインタビューした時の記事を抜粋して、ご紹介しましょう。(スズキ・メソード機関誌No.184より)

 私は、戦時中の東京で、鈴木鎮一先生に習いました。すでにこの時代から「どの子もできる」という理念はお持ちでしたが、後に、松本で才能教育を始められてからは、戦後の日本全体のスピリットをもう一度盛り上げたいという気持ちを抱かれていたのだろうと思います。今でも覚えているのは、レッスンが終わると「苺を穫って来なさい」とおっしゃる鈴木先生の笑顔です。用賀のご自宅の裏庭に苺がたくさんありました。それが楽しみで週に2回のレッスンに通っていたほどです。

 鈴木先生には、きれいな音を出すことを常に教わりました。よく言われたのは「弓が弦に吸いついた音」でした。圧力なしで、弓と弦が完璧な接触をすることで「吸いつき」が生まれるわけです。28日のシンポジウムⅡの第3部で、豊田先生の作品とモーツァルトの「ロンド」を、ピアニストの妻と演奏しましたが、いつも心がけているのは、鈴木先生から教わった、きれいな音です。

 世界大会そのものは、初めての参加でした。妻のゼイダは、「とても雰囲気が楽しくて、いろいろな国の子ども同士がすぐに打ち解け、会話が弾む様子が素敵。鈴木先生の趣旨が子どもたちに伝わっていることがよく分かるし、お互いに愛し合う、率直に話すことの大切さを知っている」と話していますが、私自身も同じ感想です。

 今でも鈴木先生から64年にいただいた、山の絵を描かれた色紙を大切にしていますし、鈴木先生ご自身が作られた「抹茶の茶碗」も大事に使わせていただいております。

 インタビュー中も、鈴木秀太郎さんと奥様のゼイダさんお二人の仲睦まじいお姿が目に焼き付いています。そんなお二人の久しぶりの松本でのコンサートでした。素敵な音に魅了されました。

第84回鈴木鎮一記念館コンサート
鈴木秀太郎 ヴァイオリンコンサート
2017年10月15日(日)14:00開演
鈴木鎮一記念館(松本)
入場料:無料(定員80名)
曲目
・モーツァルト:ロンド ハ長調 K.373
・シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第1番イ短調Op.105
・ショパン:夜想曲
・ドビュッシー:亜麻色の髪の乙女
・ファリャ:スペイン舞曲
・テイタム:ランニング・ワイルド
・ガルシア・カトゥーラ:田舎の子守唄
・ベガ:ダンサ・クバーナ
・ドヴォルジャーク:ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ ト長調 Op.100
ピアノ:ゼイダ・ルガ・鈴木
お問い合わせ:鈴木鎮一記念館 tel.0263-34-6645