ピアノ科指導者のための勉強会を湘南ブロックで開催。
ベテラン指導者の細田和枝先生ならではのお話は、大変ためになる内容でした。

 関東地区ピアノ科湘南ブロックでは、7月1日(月)、鎌倉芸術館練習室に於いて、関東地区ピアノ科指導者の細田和枝先生をお迎えして、「ピアノ科指導者のための勉強会」を開催しました。細田先生は、スズキ・メソードの会員向け機関誌で、「初級者のみなさんへの誌上レッスン」を好評連載中でもあります。

 主催した湘南ブロックの指導者はもちろん、他ブロックの指導者や指導者資格取得希望者の参加もあり、学ぶ気持ちいっぱいの勉強会となりました。

 細田先生は、「リズム・メロディ・ハーモニーのすべてを一人で担うオーケストラである ”楽器の王様” ピアノを、スズキ・メソードのピアノ科指導者がどのように考えて取り組む必要があるか」、そして、「スズキ哲学とは?」との問いかけのもとで、先生が長年にわたり確立されてきたスズキ・ピアノ指導法や指導者としての心構えなどを、ご自身の数々の体験談を交えながら、エネルギッシュにお話しいただきました。

 指導者同士は常々会議や行事で忙しく、久しぶりの本格的な勉強会に、参加者全員が深い刺激を受け、今後レッスンの現場に向けて様々な課題を得た有意義な時間となりました。

参加者からのメッセージです。
・「タカタカタッタ」の指導の重要さを再認識しました。

・音楽の捉え方、表現の仕方を指導するための方法を、いろんな角度から説明していただけたので、とても勉強になりました。

・鈴木先生との交流のお話が聞けて、改めて鈴木先生の素晴らしさを感じました。

・細田先生のお話を伺い、生徒さんに対する愛情深い指導法に感銘を受けました。和声を意識しながら、きれいな音色の響かせ方など日々のレッスンの中で、ぜひ取り入れていきたい内容ばかりで、参加させていただき、本当に良かったです。

・鈴木鎮一先生のお考えを忠実に実行されていること。それを系統だてて、きちんとご説明できることが素晴らしいと思いました。一般の指導者は頭の中に鈴木鎮一先生の教えがあっても、それを系統だてて説明することは苦手です。初歩の指導の重要なことを改めて実感しました。

・「タカタカタッタ」のリズムを使い、3度の和音で5の指の使い方を練習する方法や、「ロケット発射」のキーワードで良い響きを出す打鍵のスピードの説明、腕はブラブラだけど指先はしっかり、など、子どもに分かりやすい伝え方をなさっている点が大変参考になりました。私にとって、子どもが分かりやすい伝え方は今後の課題だと思いました。お伝えいただきましたことは、どんどんレッスンに生かしていきたいと思います。貴重なお話をありがとうございました。

6月25日には、同様のプログラムが御茶ノ水センターでも開催されました。その時の参加者からのメッセージです。
・細田先生がかつて出版された「まるかじりのピアノ」について初めて知りました。素晴らしいし、今後自分も使いたいので、自炊したいので貸して欲しいです! 

・長年スズキで指導してきたが、今日のレッスンから試してみたいアイデアが3つ、4ついただけました。このような勉強会には、若い人たちが大勢来て欲しいものです。最近は資格があることで指導者として安心しており、勉強意欲がないように思えて残念です。

・スズキに出会ってから、これを天職と信じ、一生懸命教えて来ました。今日のお話を聴いて、今までは、個々の生徒に一生懸命対応しては来たものの、スズキとしての太い、大きな目標がなかったことに気づきました。早速、気を引き締めて、現在の生徒をしっかりと育てて行きたいと思います。

・お話しくださったことは、どれも「本当にその通り」と思いました。でも、現実の自分にできることは、ご縁をいただいた生徒たちに精一杯の愛を持って接してゆくことです。がんばります。

・今日は、本当に納得ゆくように教えられ、自分のレッスンを反省させられるお話をたくさん聴けて、心から感謝しています。