「どの子も育つ 育て方ひとつ」という理念は、
私たちが、子どもからその機会を奪ってはいけないと
いろいろな物事の判断をするときの基準になりました。

紿田彩子(たいだ あやこ)さん・花歩(かほ)さん親子の場合

 0〜3歳児コースに初めて参加したのは、花歩が1歳2ヵ月で、まだハイハイをしている時期でした。主人の転勤に伴い神戸に移動してすぐに花歩が生まれましたが、家族にとっても初めての地で、知り合いもおらず、子育てに対し不安を持っていた頃、祖父の勧めもあり、音楽を通して子育てができる環境であれば同じ価値観の親御さんが集まっているのではないか? 音楽のある環境で子どもに何かを習得させ、母子ともに成長したいというのはもちろんのこと、子どもの習い事を通してお友だちになりたいという希望と期待から、お教室を探し、0〜3歳児コース西宮教室に入会しました。

0〜3歳児コース西宮教室の紿田彩子さんと花歩ちゃん、その様子を温かく見守る祖父母の紿田俊哉さんご夫妻
 一番心に残ったことは、いわゆるスクーリングのテキストに沿った授業とはまったく異なり、毎週行くたびに先生方が工夫を凝らされた手作りで、子どもたちが興味を抱く内容となっておりました。季節のイベントに合わせたものや、音楽という枠にとらわれず、目・耳・手先を刺激してくれる経験を幼少から体験できたことは非常に素晴らしいと思います。また、年に2回のステージ体験があり母親といっしょながら舞台の上で音楽に合わせ、自分なりの表現ができる機会は、会を重ねるごとにその成長を確認でき、ステージに立つことへの度胸を早い段階から養えました。

 また、お教室に通うつど、先生方が記入してくださる『子育て成長記録』のコメントに、励ましとアドバイスをいただき、新米ママには常に心の支えとなりました。

 参加して花歩にも変化がありました。参加する前は、音楽は聴くもの、クラッシクは心を落ち着かせるBGMでした。参加している期間は、ジャンルを問わず心地のよい音とリズムを全身で体感し、表現しようとする姿がいつも周囲を和ませてくれました。参加後は、これまで聴く側であった楽器に対し、自分で弾いてみたいという興味が強くなり、ヴァイオリンを始めるきっかけとなりました。

 先生方がお教室で使用する曲のCDやお遊戯のDVD(先生実演!)を作成してくださり、これらを一日中、お家では見聞かせしておりました。特にDVDでは、初めこそ見ているだけでしたが、お教室で会う先生がTVの中で歌い踊る姿に興味を抱き、見よう見真似で口ずさみ、一生懸命体を動かしていました。次第に流れを覚え、いつの間にかどんな場所でも両親が歌を歌い始めると、それに合わせるように振りを付けて歌うようになっておりました。

 また、小林一茶の俳句では、これまた次回までに覚えてくるものを先生が拡大COPYしてくださったおかげで、絵を見ながら親子楽しく学習しました。特に「大仏の鼻からでたる~」では、実際に奈良の大仏を見に行った際、興奮しながら、しきりに俳句を繰り返していた記憶は今も残っております。いつも元気いっぱいの花歩さん。大仏の句が特に大好きです
 子どもに何か楽器を習わせたいという意思は、当初より持っておりました。主人が幼少の頃、祖父は主人にもヴァイオリンを弾かせ、親子共演を期待していたようですが、その夢は早い段階で途絶え、早30数年。幸い子どもの成長に合わせたサイズのヴァイオリンが実家に残っていたこと、また祖父が今なお現役で演奏する機会を花歩が目にすることも多かったことから、自然とこの楽器に興味を持ち、ヴァイオリン科へ進むこととなりました。

 花歩が3歳8ヵ月の時に東京に戻り、距離的にも通いやすいお教室を探しておりました。その数年前にスズキ・メソードOB・OG会が発足し、祖父が守田千恵子先生と出会うきっかけがあったことと、銀座教室という立地と花歩が女性の先生を希望していたことから、紹介を受け、お教室に入れていただくこととなりました。

 今は、守田千恵子先生のおっしゃることを良く聞き、自分なりに理解しようとしております。お褒めの言葉をいただいたり、次の曲へ進めるようになることが、花歩にとって何よりの満足感と達成感につながっているようです。一方、家の練習では上手く弾けない箇所があると、負けん気が発動し、手を付けられなくなることもありますが、そんな時は無理強いをせず、自らもう一度挑戦してみようという気持ちに切り替わるまで、自主性を尊重し、気長に見守っております。CDのお手本だけでなく、私がピアノで弾いて、正しい音やリズムを導いてあげるように心がけています。
練習への意欲が増すよう、守田先生は上手に導かれます

 始めた当初は、祖父の期待がプレッシャーとなり、弾かされている感が強かったようにみえましたが、最近では毎週のお教室へ同行のために我が家に来てくれる祖父の練習も集中して受けられるようになりました。

自宅での練習では、正しい音やリズムに合わせられるかどうか、一緒に確かめています
 0〜3歳児コースに参加したことで、現在のヴァイオリンのおけいこで役立っていることとして、早い段階で生の正しい音源に触れる機会があったことにより、耳が鍛えられていると思います。そのおかげで、自分で演奏しながらもお手本と音程が異なるときには、自ら『???違うな。。。』と正しい音を探すことが見受けられます。また、指導曲集に出てくる曲を早い段階から耳にしているせいか、自分の好みの曲に早く進みたい!という気持ちが、今練習している曲をこなし、次へ進もうというモチベーションにつながっているのではないでしょうか。



 花歩には、2歳3ヵ月になる妹の麻衣がおります。残念ながら、まだ0~3歳児コースに通えておりませんが、花歩のレッスンに出産前から毎週同行し、音楽を吸収する機会に恵まれました。姉が演奏する曲に身を任せ、全身を使って何かしら表現をしようとしております。お教室では守田千恵子先生がご挨拶とヴァイオリンの持ち方を教えてくださったことから、最近は楽器にも興味を示し、花歩が弾き始めると嬉しそうにお下がりのヴァイオリンを持ち出し、奏でようとするようになりました。そろそろかな? という感じです。

 弾けなかった曲が、練習を重ねて弾けるようになるのと同様に、勉強でも遊びでも何か初めて試みたものの、思い通りに進まずに苛立っている娘には、ヴァイオリンを例に何回もトライすることを説いております。

 また、鈴木先生の「どの子も育つ 育て方ひとつ」という理念は、我々両親に何においても子どもからその機会を奪ってはいけないと、物事を判断するときの基準となるようになりました。それもこれも、0〜3歳児コースに参加したことで、私たち自身の変化と言えると思います。左から祖父の紿田俊哉さん、守田千恵子先生、花歩さん、彩子さん、麻衣さん、ご主人の茂哉さん(5月15日に開催されたOB・OG会第9回コンサートでは、祖父と一緒に共演しました!)

→0〜3歳児コース西宮教室