◉エル・システマ駒ヶ根教室で、事業協力がスタートしました

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 才能教育研究会は、本年81日にエル・システマジャパンと事業協力協定に調印いたしました。この協力協定にもとづき、9月より本会ヴァイオリン科指導者の花村祐美先生によるエル・システマ駒ケ根の生徒たちへの指導が始まりました。

 また、本部事務所に保管されていたヴァイオリンの分数楽器2丁が、このほどエル・システマ駒ケ根に寄贈されました。寄贈された楽器はさっそく楽器を待っていた初心者の生徒さんに渡され、自宅でも練習ができるようになりました。練習時には本会の駒ケ根・伊那の両教室の発表会のチラシが配られ、10月14日の発表会には、エル・システマ駒ケ根の生徒・保護者の皆さんも来場いただき、発表会を盛り上げてくださいました。

 10月13日(土)の2回目のレッスンには、本会事務局に眠っていた分数ヴァイオリン2丁が寄贈され、さっそく生徒さんに渡されました。7月からヴァイオリンを始めたばかりの小学生約50人が5組に分かれ、花村先生のパワフルでわかりやすいレッスンに引き込まれて「タカタカタッタ」と音が出せるようになりました。

◉合言葉は「よい音は、セロテープ」〜花村祐美先生にインタビュー

箱ヴァイオリンで、構え方など初歩の段階を丹念に繰り返しました 駒ケ根市の小学1年〜6年までの約70名の子どもたちが生徒になります。このうち、半数以上が小学1、2年生です。7月から教室が始まり、9月から私が本格的にレッスンを行なっています。月3〜4回の土曜日朝9時からで、1クラス15名前後(主に学年ごとに構成)で45分間のレッスンです。レッスンの担当は、私以外にサポート役としてエル・システマジャパンの小山浩実さんに毎回参加いただくほか、2~4人のフェロー(ボランティア)が各地からいらっしゃって、 サポートをしていただいています。

この日、初めて音を出してみました 9月までは、音を出すまでのおけいこ(「キラキラ星」のリズム、ヴァイオリンの構え方、弓の持ち方など)、10月からはE線で「キラキラ星」のリズムをおけいこしています。11月17日(土)のこども音楽祭で「キラキラ星」のリズムが発表できるようにがんばっています。最終的に「キラキラ星」を弾くことが目標です。

 合言葉として、「よい音はセロテープ」と伝えています。これは鈴木鎮一先生の指導法の一つで、「弓の毛(馬の毛)はセロテープ」から使わせていただいています。弓の棒で弦を押さえつけなくても、弓の毛(馬の毛)がセロテープのように弦にピタリと吸いついて離れないような弓の持ち方と弓の弦への乗せ方、これを「セロテープ」という言葉で表現しています。

 教えていく中で、
・子どもたちの笑顔があふれる楽しいレッスンを通して、いつもよい音を目指すこと。
・子どもたち自身で考え、表現できるようなレッスンにすること。
・お家でのおけいこに必要な事柄の出し方を工夫して行なうこと。
などを心がけています。レッスンを担当する私たち全員が、いつも子どもたちの幸せを願って楽しく、そして真剣に向き合ってレッスンをしています。

弓の体操も、しっかり行ないます このたび、分数ヴァイオリンを2丁寄贈していただき、エル・システマジャパンの菊川代表理事を始め、小山さんも大変感謝されていました。寄贈いただいた2丁に限りませんが、ようやく本物の楽器を手にすることができて(それまでは箱ヴァイオリンと割り箸弓を使っていました!)、「この楽器はどんな音がするのだろう?」という期待感が、子どもたちの目の輝きに現れていました。ありがとうございました。