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クラシック音楽の国 チェコから「歌う天使たち」がやってきた 
KOS少年少女合唱団と品川弦楽団らが共演!

 2016年の夏、国際音楽祭ヤング・プラハの招聘をいただき、品川弦楽団(海外ではSuzuki Method Shinagawa Junior String Orchestraとして活動)はチェコへと旅立ちました。その最初の訪問地がスメタナの生家のあるリトミシュル市でした。KOS合唱団の所属する教員養成専門学校のドミトリーに泊まらせていただき、KOSのメンバーと練習をともにし、スメタナ劇場の満員の聴衆の前でジョイントのコンサートをすることができました。当時のメンバーにとっては本当に貴重な経験となりました。

 今回KOS合唱団が来日することをお聞きし、今度は品川弦楽団でお迎えできればと、コンサートのお手伝いをさせていただくことになりました。またNHK全国学校音楽コンクール(Nコン)の入賞常連校である豊島岡女子学園のコーラス部にも快く賛助出演をいただけることとなり、3団体それぞれの演目と合同演目を披露するコンサートを行なうに至りました。

◉指導者より〜ヴァイオリン科・印田礼二先生

 品川弦楽団(以下品弦)では22年前から3~5年に一度のヨーロッパへのコンサートツアーを行なってきました。第1回から4回までは外務省の後援を、そして5回目、6回目は大使館の後援をそれぞれいただき、子どもたちの親善大使合奏団によるコンサートツアーとの位置付けでした。

(機関誌SUZUKI METHODで紹介された最近のツアー記事)2010ツアー.pdf   2013ツアー.pdf   2016ツアー.pdf

 私自身、毎回参加して一番感銘を受けたことは、そのつど、現地でのコンサートを支えてくれた現地の方々のホスピタリティでした。日本で、300席、500席のホールを満席にすることは容易ではありません。前回(2016年)のプラハのドヴォルザークホールでは、1000席のホールを本当に一杯にして迎えていただきました。遠い日本からの子どもたちをそれこそ熱い思いで熱烈に歓迎してくださいました。

 今度は逆の立場で、遠いチェコから来た合唱団に、どうやって日本でのコンサートツアーを生涯の思い出として心に残るものにしてあげられるだろう・・品弦の先生方と本当に何度も相談してオリンピックセンター大ホールでのジョイントコンサートを企画しました。

 ホールなどは主催者である「国際音楽祭ヤングプラハ」事務局長の安東和民氏のお力で抑えていただけましたが、コンサートの中身に関してはKOSのメンバーに喜んでいただける、そして、お一人でも多くのお客様に足を運んでいただけるようなプログラムに・・と随分皆で知恵を出し合いました。

 結果的に、KOS少年少女合唱団、豊島岡女子学園コーラス部、そして品弦とそれぞれのプログラムを披露した最後に、3チーム合同で、スメタナのオペラ「売られた花嫁」からと、東日本大震災の時に作曲された「花は咲く」を弦楽と100人のコーラスで演奏することができました。「KOSのメンバーはもちろん、豊島岡の皆さん、そして品弦のメンバーにとっても大きな喜びとなったのでは」とステージの袖で聴きながら、熱いものがこみ上げてきました。またその演奏を500人を超えるお客様に聴きに来ていただけたこと、大きな暖かい拍手をいただけたこと、本当にホッといたしました。
アンコールで演奏したのは「売られた花嫁」より(スメタナ)、「花は咲く」。リハーサルで共有した「チェコ」と「日本」の歌を今度はお客様と共有。溌剌としたスメタナの曲のあとに、前奏の一音目から全く違う音色で「花は咲く」の世界観を表現した弦楽団、それを包み込むように入る合同合唱。会場全体が一つになるのを感じました。
KOSが日本ツアー用に用意してきたCDにはすでに「花は咲く」も収録されていました。この時点の「美しい声で正しく」から、合同リハーサルを通して本物の日本語のうたになっていった過程こそが文化交流なのだと感じられました 開演前のほんの40~50分でのリハーサルで初めて顔を合わせた130人の子どもたちが、コンサート後のレセプションでは様々な言葉でコミュニケーションを取り、談笑したり、写真を取り合っている姿に、未来を感じることができました。レセプションでは品弦のご父兄がそれこそプロ顔負けの腕によりをかけてのお料理、お菓子を持ち寄り、おもてなしできたことも、私の想像を大きく超え、本当に喜んでもらえたのでは、と感謝で一杯でした。

 東京でのコンサートを終えたKOSは、その後、松本、岡山、京都でのコンサートも大成功に終えられたようです。東京でのコンサートから1週間後の11月23日、チェコへ帰国する彼らを成田に見送りに行きました。当日録画したものを無理を言って1週間で編集、50枚をDVDに焼いていただき、団員一人ずづに手渡すことができました。その後、このツアーに丸々同行された安東さん、そして私他数名の見送りの者に空港ロビーで指揮者のモトル氏のタクトで歌ってくれた合唱に、彼らの心からの感謝を感じることができました。音楽の素晴らしさを改めて感じ、本当に幸せな気持ちで満たされました。

 人々の気持ちを幸せで一杯にするKOSの歌声がいつまでも続くことを、子どもたちの演奏がいつまでも続くことができることを心から願ってやみません。

◉団員の言葉

(大学生代表)
リハーサル風景。難しいチェコ語の歌を練習して臨んだ豊島岡高校コーラス部の間にKOSメンバーが入り、指揮のモトルさんがチェコのリズム・テンポ感・抑揚を体現、アドバイスし、全員が一つになっていきます。 今回のコンサートの開催を聞いた時、私は心が弾みました。KOS少年少女合唱団の魅力は言葉が通じなくても物語やストーリーがはっきり理解できて、一人ひとりが楽しんで歌を歌い、指揮者によって1つの音楽が奏でられた時のホール内に響き渡る歌声は、圧倒的なものがあります。

 2年前のチェコ・プラハでの演奏旅行越しに、豊島岡女子学園高等学校コーラス部の皆さんも加わって3団体で演奏した「売られた花嫁」と「花は咲く」は、演奏していた私たちだけではなく、聴きに来ていただいた方も感動されたのではないでしょうか。

 このような機会を作ってくださった方々に感謝してこれからも日々精進していきたいと思います。本当にありがとうございました。

(高2 コンサートミストレスより)
 KOS少年少女合唱団の皆さんと豊島岡高校の皆さんとのジョイントコンサートでは、コンサートミストレスを務めさせていただきました。KOSの皆さんとは2回目の共演で、1回目はチェコツアーの時でした。2回目があると思っていなかったので本当に嬉しかったです。豊島岡高校の皆さんとは初めての共演でした。また一緒に共演したいなぁと思ったので、いつかまた共演できる日を楽しみにしています。

 前回、モトルさんの指揮の時のツアーでは、私はトップサイドで弾いていましたが、今回はコンサートミストレスとして弾かせていただきました。本番では、私の大好きな「売られた花嫁」や、soloも弾かせていただいた「花は咲く」が演奏できて、とても楽しかったです。合唱の中でsoloを弾けることは、そんなにないと思っているので、今回弾かせてもらうことができ、とても貴重な経験になりました。

品弦による、バッハのブランデンブルク協奏曲第3番の演奏 品弦だけではブランデンブルク、KOSの皆さんと豊島岡高校の皆さんと2曲一緒に演奏することができ、とても思い出に残るコンサートとなりました。

 そして、音楽というのは世界共通だなぁと改めて思いました。言語が違っても音楽は音で、そして心でみんなの気持ちが1つになってできているものなんだなぁと、このコンサートを通して改めて知ることができました。

 次のツアーでは、半分の曲をコンサートミストレスとして弾かせていただきます。前回までのツアーはまだ大学生、高校生のみんなに引っ張ってもらって行っていましたが、次のツアーは自分がみんなをまとめて引っ張っていくツアーだと思っているので、いろいろな面でがんばっていきたいです。楽しいのはもちろんのこと、自分が自分の演奏に納得できて、充実したツアーなれるようにがんばり、みんなにとっても一生の思い出に残るツアーにできたら最高に幸せです。品弦のみんなで1つの音楽を作り上げたいです。 

(高2女子)
 今回のコンサートではチェコの文化を音楽を通して体験できたとともに、自分たちの技術力を高めるよい機会となりました。KOS や豊島岡女子学園合唱部の方々と合同で演奏し、音楽を奏でる楽しさを改めて経験できたと思います。個人的に品弦のコンサートに出るのは二回目でしたが、前回よりたくさんのお客様に聴いていただき、達成感もより大きいものとなりました。今回の貴重な経験を糧に、今後も精進していきたいと思います。

(中3女子)
 2年前、私がリトミシェルに行ってKOS合唱団と共演したのは、私が13歳の時です。スメタナハウスでのコンサートのリハーサルで初めてKOSと演奏した時、彼らの素晴らしい声量に圧倒されたのを覚えています。今回のコンサートでは、客席でKOSの舞台を見ることができたので、彼らのパフォーマンス力や表現力を真正面から感じられました。

 私は豊島岡女子学園中学校に通っています。今回のコンサートでは我が校の誇りであるコーラス部と共演できてとてもうれしく思いました。また、コンサートが終わった後、コーラス部の柴田先生に生徒としてではなく、同じ音楽を奏でた者として褒めてもらえたことに感激しました。学校の友人たちも聴きに来てくれて、ヴァイオリンをやっていて本当によかった!と思える瞬間でした。

 本番、KOSと豊島岡のコーラス部の勢いにのって楽しく演奏しました。二つの合唱団の声量に負けないように一生懸命がんばりました! 舞台裏で本番前に何度か挨拶を交わしたり、本番の後のレセプションパーティもとても楽しめました。嬉しかったことに、前回の共演で見覚えあった金髪でマルフォイ(ハリーポッターに出てくる人物)役の人に似た人にまた会えて、一緒に写真を撮れました。

 今度の夏のチェコツアーでは、前回より成長した分、団員として音楽面でも行動面でも、もっと品弦に貢献したいです。そして満足できる演奏を目指してのぞもうと思います。チェコの伝統あるホール、プラハの絵葉書のような風景、今からワクワクしています。

(小5女子)
 11月15日(木)のKOS少年少女合唱団コンサートは、私が品川ジュニア弦楽団に入って初めてのコンサートでした。しかも、今まで私が出演してきたコンサートとはちがって、合唱団の人たちと共演できるという、すばらしい機会でした。

 練習をしているときは、弦楽団の中だけの気持ちで弾いていましたが、合唱団の人たちと一緒に演奏してみると、自分の体が合唱の声に包まれている感じがしました。合唱団の声は、客席で聴いているときとはちがって、全身にひびきわたる感じでした。

 今回のコンサートのアンコール曲「売られた花嫁」は、幸せにあふれた音楽でした。この曲は、初めて合唱団と共演した忘れられない曲になりました。

 コンサートが終わった後は、レセプションという、KOSの人たちと話せる時間があって、私はたくさんの人とコミュニケーションをとることができました。皆さんとても優しく明るい人たちでした。英語を話せないことが残念だったので、これから勉強したいと思いました。でもチェコ語を少し話したり、日本語を話したりして、とても楽しい時間でした。KOSの人たちともあっという間に仲良くなれました。

 このようなコンサートに出演できて、本当にうれしかったです。ヴァイオリンの練習も、もっとがんばらねばと思いました。

(高2男子)
 今回、僕たち品川弦楽団は、前回チェコで共演したKOS少年少女合唱団と、今回新たに数多のコンクールで優秀な成績をおさめている豊島岡女子学園高等学校コーラス部と共演する機会に恵まれました。彼ら、彼女らの力強く美しい歌声やパフォーマンスはたいへん素晴らしく、僕たちもその中でのびやかに演奏することができました。


 僕たちは来年夏、再びチェコでの演奏旅行を控えています。メンバーの平均年齢も下がり、活気溢れる雰囲気の中で楽しく練習しています。曲によっては困難な壁にぶち当たることもありますが、その山を一つひとつ越えることによって、曲のまとまりやメンバーとの絆もさらに増しているように感じます。


 今回のKOS少年少女合唱団と豊島岡女子学園高等学校コーラス部との貴重な共演をいかし、これからの練習も日々精進していきたいと思います。

(小5男子)
 僕は品川弦楽団の1人としてプラハに一緒に行けることが、とても光栄です。まだまだ未熟ですが、たくさん練習して、少しでもみんなに追いつけるようにしたいです。来年のプラハに向けて、堂々と良い音で演奏できるように一生懸命がんばります。KOSの歌はとても迫力があり、美しい歌声に感動しました。あまり緊張している感じがせず、楽しんでいるようにみえ、自分も緊張せずに楽しんで演奏できるように、がんばりたいです。

◉保護者の言葉

(中3保護者) 
 やはりKOSの舞台は楽しい!
 体全体で音楽を表現しているKOSの舞台を見た途端、2年前のリトミシェル、スメタナハウスでの楽しさが蘇りました。チェコツアーを懐かしく思い出しながら、再び、品弦が同じ舞台に立てた喜びを感じました。観客は彼らの力強い発声、演技力、伝統を感じさせる演出に惹きつけられました。

豊島岡女子学園コーラス部 そして豊島岡女子学園コーラス部の出演。彼女たちの純粋な眼差し、心を込めて一生懸命歌う姿、ぴったり合わせた美しいハーモニー。それらが心に響き、涙が出そうになりました。会場の皆さんもその歌声にひきこまれ、感動の空気でいっぱいでした。夏前から秋にかけて2つのコンクールで6回に渡る本番、文化祭のミュージカル公演と続き、ほっとする間もなくこのコンサートにご出演いただき、本当にありがとうございました。さぞかし毎日お忙しく、勉強との両立にもご苦労されたことと思います。顧問の柴田先生を始め、部員のみなさまに心より感謝申し上げます。

 品川弦楽団は小学高学年から大学生が所属しておりますが、それぞれが受験、部活、就職活動との両立に苦労しながら続けています。でもこのように舞台で仲間と音楽を奏で、ともに感動を味あう時、その苦労も一瞬で報われる気がします。
 
 KOS少年少女合唱団, 豊島岡女子学園コーラス部、品川弦楽団、それぞれが大いに力を発揮して会場を魅了した、貴重な時間でした。このように心温まるコンサートが実現できましたことを本当に嬉しく、ご尽力いただいた先生方始め、お世話になりました関係者の方々に深く感謝申し上げます。

(高2保護者)
 前回のチェコツアーには娘一人で送り出し、現地へ聴きに行くことが叶いませんでしたので、このたびのKOS少年少女合唱団来日公演をとても楽しみにしておりました。

 当日はお揃いの華やかな衣装に身を包んだKOSの皆さんの澄んだ歌声と表現の豊かさに魅了され、ぐっと引き込まれるひと時でした。途中には色とりどりのチェコの民族衣装を纏い、ダンスと歌で場を盛り上げてくれる場面あり、リコーダーでメロディを見事に歌い上げる場面ありで、一つひとつがとても見応え聴き応えのあるものでした。

 また、豊島岡女子学園コーラス部の皆さんにも大勢でご参加いただき、日頃の厳しい練習の賜物の均整のとれた美しい歌声を披露していただきました。

 コンサート終盤のジョイントでは、お互いにチェコ語と日本語で歌い合う大合唱に品川ジュニア弦楽団が加わり、力強いアンサンブルで会場中を包み込み、大盛況で幕を閉じました。

 前回のツアーから続くご縁でこのたびは来日していただき、来年には品川弦楽団が再びチェコへお邪魔します。子どもたちがこうして音楽を通じて国際交流の機会に恵まれておりますことは、ひとえに橋渡しをしてくださる方々、そして応援してくださる皆様のご尽力の賜物でございます。この場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

(高2保護者)
 4月から息子が参加している品弦で、KOSとのジョイントコンサートがあると聞いた時には、「KOSって何?」という状態でしたが、チェコの若手合唱団であることを知り、11月のコンサートを楽しみにしていました。

 9月に入手したフライヤーは日本語Onlyだったので、英語版のフライヤーを作成しようとKOSのHomepageを探し出し、そのHomepageを参考にしつつ、バイリンガルの友人の力を借りて、無事に英語版のフライヤーが完成しました。折角チェコからいらっしゃるので、たくさんの知り合いにそのコンサートを紹介したいと思い、日本にいる外国人にも声をかけました。残念ながらチェコの方は見つからなかったのですが、皆さん興味をもって当日を楽しみにされていました。

 コンサートが始まり、まずはその美しい歌声に聴き惚れ、明るいコスチュームに目を奪われ、KOSワールドに引き込まれました。豊島岡女子学園のアカペラの美しいコーラスと、弦楽器の美しい調べに酔いしれ、あっという間にラストを迎えました。何と、KOS、豊島岡女子学園、品川弦樂団の全員が同じステージにたち、チェコ語の歌、そして日本語の歌のアンコールを披露してくれました。これは圧巻でした!!

 コンサート後、「僕は絶対にチェコに行くよ」と息子。「素敵な夜をありがとう」「It was a lovely night!」「チェコに行きたくなった」「このコンサートはとっても楽しかった」との感想をいただきました。

(中1保護者)
リハーサルで柴田先生より「花は咲く」は震災のときに作られた曲で、祈りがこめられているというお話がありました。 練習では抑揚の大切さも共有。子音の多いチェコ語に対し、日本語の母音の多さが魅力的だと以前に通訳さんから聞きました。 2016年にチェコでともにコンサートを行なったKOSのメンバーが、今回は日本へ来て再び共演することができました。その時にいたメンバーもお互いいたためか、舞台裏で話している姿を見て、再会を嬉しく思っているように感じました。

 今回のコンサートは3つの団体のジョイントコンサートでした。今まで合唱のステージを見る機会がほとんどなかったため、楽しみにしておりました。

 KOSの皆さんは美しい歌声に加え、演出も素晴らしく、様々な衣装に着替えて客席から登場したり、笑いを誘うような演出や リコーダーの演奏もあり、とても楽しくあっという間の1時間でした。

 ご協力いただいた豊島岡女子学園のコーラス部の皆さんの歌は、以前に聴く機会があったのですが、今回はさらに声量が増し ホールの空気を大きく震わせ、心に深く響く素晴らしい歌声でした。最後の品川弦楽団の伴奏による全員での合唱の時には、感動して涙を流している方もいらっしゃいました。

 歌の伴奏をする機会は、なかなかありませんし、良い経験になったことと思います。大人になり様々な経験を積むと、心に湧き上がる新しい感覚・感情に出会うことが少なくなってしまいます。今回のコンサートでは、このなかなか出会えなくなってしまった、心を大きく動かし、パッと何かが開ける感覚を感じました。

 来年2019年のツアーの時にも、またこの感覚を得ることができるような予感を感じさせるコンサートでした。

「家路」を歌うKOS合唱団おじいさんのドヴォルザークそっくりのお孫さんの前で、「ユーモレスク」を演奏「家路」の静かなハーモニーに胸を打たれ、2016年に訪れたヴィソカのドヴォルザークの家が思い出されました。そこでアントニン・ドヴォルザーク三世(2017.5.28ご逝去)が品弦メンバーの「ユーモレスク」を聴いて涙されたことが忘れられません。


 今回のKOS合唱団の来日を経て、品川弦楽団の子どもたちが2019年に再びチェコにわたり、音楽を通して国際交流の輪が広がることを期待しています。