奈良あすか塩谷クラス〜ミシシッピ演奏旅行
「 Symphony Family Concert ~ String Across the Sea~」に出演しました!

1月20日のプログラム表紙 2017年1月18日~26日 、スズキ・メソード奈良あすかの生徒8名 (7~12歳)、私こと塩谷峰子、助手の村田一季、今回のツアーコーディネーターで国際交流基金日米センターのコーディネーターとしても活躍された岩田千江子さん、付添の保護者の方々でミシシッピへ演奏旅行に行ってきました。

 これは、弦楽演奏を聴く機会に恵まれないミシシッピ州の小学生たちを対象に、ミシシッピ州立大学のオーケストラが30年来行なっている”プログラムフォー チルドレン”という年間行事の一つで、昼間3回の公演を子どもたちのために行なうものです。国際交流基金より、ミシシッピ州立大学に派遣され、日本文化を伝える仕事をされていたコーディネーターの岩田千江子さんから、「ぜひミシシッピの子どもたちに、日本の子どもたちの弦楽器の演奏を聴かせたい」ということで、私たちのクラスに依頼されたものです。

 それがちょうど1年前の2016年1月のことでした。ヴィヴァルディの「四季」の「冬」を演奏してほしい、との依頼があり、4月の卒業演奏会で取り上げることになっていましたので、その時のDVDを送るなど、岩田さんとのやりとりが続きました。その後、教室の小さなおさらい会も岩田さんにご覧いただき、9月には、今回のツアーで親身になってお世話をいただいた、声楽家のルーシー先生と横浜で会い、私、塩谷峰子がゲスト指揮者として、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の指揮を担当することも決まりました。Starkville MSU Symphonyとの共演になります。

1月20日プログラムの中ページ 今回メインの演奏会は 1月20日の夜に行なわれた「 Symphony Family Concert ~ String Across the Sea~」ミシシッピ州のスタークヴィルにあるミシシッピ州立大学の Lee ホールでの演奏会でした。

  朝から夕方までの3回の演奏会は、夜の一般向けの曲目に加えて、現地の子どもたちが、プログラムの最初に「夕焼け小焼け」を私たちと一緒に歌いました。もちろん、日本語で歌ってくれました! 子どもたちは、この演奏会を楽しみに一生懸命練習してくれたそうです。アメリカの先生が編曲してくださった美しいオーケストラ伴奏にのって、子どもたちの「夕焼け小焼け」の元気のよい歌声が、私たちを歓迎してくださっているように感じました。
 その時の動画がありますので、ご覧ください。→夕焼け小焼け動画

 その後、私たちはミシシッピのオーケストラとたくさんの曲を演奏しました。子どもたちは今まで経験したことのない、ホールが揺れるような大きな温かい拍手をいただきました。夜も含めて4回公演を行ないました。子どもたちにとっては非常に重責かと思われましたが、最後まで楽しく演奏して、見事な集中力を見せてくれました。

 翌日の1月21日は、スタークヴィルから 100 キロ程北に位置する、テュペロへと移動し、ノース・ミシシッピ・オーケストラフェスティバル 2017 のエキシビションとして、演奏させていただきました。

 ヴィヴァルディの協奏曲イ短調の全楽章を弾き終わった時です。大きな拍手が会場内に広がり、おそらくホール内の全員の方がスタンディングオベーションをしてくださっていました。胸が熱くなり、私たちは今まで経験したことのない感動を受けました。この時のことを小学2年生の子どもの一人は、「初めは何が起きたのかわからなかったけれど、だんだんと自分たちの演奏に感動してくれたんだと感じた! 不安から喜びへと変わっていってとても嬉しかった!」と終演後に興奮しながら話してくれました。

 その興奮冷めやらぬ中、ヴィヴァルディの四季より「冬」を全楽章演奏しました。演奏者と客席が一体になっていました。言葉は違っても音楽を伝える心、魂を揺さぶる感性は同じだということを実感した瞬間でした。

 また演奏会以外でも素敵な体験をいくつもさせていただきました。実は、帰りのフライトが飛行機の関係で2日間(!)遅れることになり、現地での時間が急にできました。そこで、地元の小学校を訪問し、子どもたちと交流する時間を持つことができました。一緒に授業を受け、ミシシッピ州の州都のことを聞かれたり、休み時間には皆で鬼ごっこをして遊び、給食をいただきました。各教室を周り、5回演奏させていただきました。お互いにサプライズの交流となりましたが、日本とは違う小学校の生活に、子どもたちはとても刺激を受けた様子でした。

 今回の演奏旅行では、 3つの家庭に分かれてホームステイをさせていただきました。現地の生の生活を知り、現地の文化に触れ、温かいおもてなしを受け、子どもたちはたくさんのことを感じたと思います。

 ミシシッピでの経験は私たちにとって、一生忘れることのできない素晴らしいものとなりました。音楽が、歌が、言葉の垣根を越えて心に響くこと。当たり前だった日本での生活が当たり前ではなかったこと。文化の違い、表現、習慣の違い。みんな様々なことを感じたようです。

 このような素晴らしい機会は、たくさんの方々が希望し、協力してくださって実現しました。ルーシー先生、ロバート先生のご夫妻に、娘のシャンディー先生(鈴木鎮一先生にも教わったことがあるそうです)、ジョーレイ先生、コペツ先生、そして大切なパイプ役として、通訳と引率をしてくださった岩田千江子さんは、お子様お二人が日本でスズキのヴァイオリン教室に通われていましたので、とても心強く、大変お世話になりました。その他、様々なボランティアの方々、ご協力くださった皆様に感謝いたします。

奈良あすか
関西地区ヴァイオリン科指導者 塩谷峰子

当日のプログラムを紹介します。

・ヴィヴァルディ:「四季」より「冬」
(独奏 第1楽章:澤西良奈、第2楽章:春田紗季、第3楽章:満田果穂 )
・フィオッコ:アレグロ
・ヴィヴァルディ:協奏曲イ短調
・ブラームス:ワルツ
・ゴセック:ガヴォット
・鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
・モーツァルト:アイネ・クライネ・ナハトムジーク

現地のテレビ局、新聞社が、私たちのことをたくさん取り上げてくださいました。

WTVA.com (その1)
ミシシッピ州立大学Webサイト
WTVA.com (その2)