宗次ホール・徳川美術館共同企画にスズキ・メソードの子どもたちと本会出身のヴァイオリニスト松田理奈さんが出演!!
2010.12.25【コンサートレビュー】
宗次ホール・徳川美術館共同企画「尾張徳川家の歴史でたどるクラシック音楽」シリーズ最終回にスズキ・メソードの子どもたちと、本会出身のヴァイオリニスト松田理奈さんが出演しました。当日の模様を、宗次ホールさんからお知らせいただきましたので、ご紹介します。
2010年、名古屋が開府400周年を迎えるにあたって、クラシック音楽でその音楽と同時代の名古屋の歴史をたどろうという前代未聞の企画「尾張徳川家の歴史でたどるクラシック音楽」が、名古屋の宗次ホールで、4月3日の第1回からスタートして、先ごろ12月18日に全7回をもって終了しました。シリーズの中身をご紹介しましょう。
(1) 《プロローグ》信長・秀吉も聴いた! 日本に初めて響いた西洋音楽
(2) 尾張藩のはじまりはバロック音楽とともに...
(3) 文化と商業の街 名古屋とヴェネツィアの栄華
(4) 名古屋の中興 学問奨励と古典派の音楽
(5) 生誕200年 ショパン、シューマンと同い年のお殿様
(6) 激動の時代の響き...幕末の藩主
(7) 《エピローグ》知られざるヴァイオリンの街、名古屋
この最終回では尾張徳川家の19代当主、徳川義親(よしちか)侯爵に焦点を当て、彼が支援を惜しまなかったスズキ・メソード生みの親、鈴木鎮一先生との親交。そして明治期に日本で初めて本格的なヴァイオリン生産を行なった鈴木バイオリン製造株式会社とそこから独立した杉藤楽弓社を紹介しました。
コンサートでは、スズキ・メソード東海地区で学ぶ小学1年から6年までの10名の演奏、そしてそこを巣立って現在東京藝術大学に学ぶ2人、そして同じくスズキの卒業生で、ドイツで研鑽を積んできたヴァイオリニスト、松田理奈さんが加わり、素敵な音色がホールに響きました。
舞台の脇には鈴木バイオリンの創業者で鈴木先生の父、鈴木政吉さんが初めて作ったヴァイオリンが展示された他、徳川美術館館長で22代尾張徳川家当主である徳川義崇(よしたか)氏による豊富な写真資料、そしてなんと戦前の動画(!)までをも駆使した徳川家とクラシック音楽の密接なかかわりについてのお話と、盛りだくさんな内容で、名古屋が隠れた音楽の街、日本のヴァイオリンの発祥の地であることを、ご来場の皆様に深くご理解いただけたと思います。
ホワイエでは鈴木バイオリン、杉藤楽弓社の製品展示があり、それぞれ社長自らがブースに立ってお客様からの熱心な質問に応じていらっしゃいました。またこのシリーズを通して各回のテーマに沿った創作和菓子を作ってくださった菓匠山中さんは、最終回ということで、なんと特大の飴細工のヴァイオリンを作ってくださいました。
コンサートの最後、アンコールでは子どもたちと松田理奈さんほか出演者全員で「キラキラ星変奏曲」の大合奏。音楽を通じての交流の喜び、そして現在に生きるわれわれにその喜びを得る機会を生み出してくださった先駆者たちの偉業に思いを馳せつつ、シリーズを終えることができました。
今回の演奏会にあたり、ご協力いただいた関係者の皆様に、厚くお礼申し上げます。


