2月6日(日)9時から午前中いっぱい、0〜3歳児コースの先生方によるオンライン研究会が開催されました。教室長代表の宮下理恵先生の司会進行で、各教室からの報告をはじめ、手遊びにまつわる研究発表、Zoomのブレイクアウトルーム機能を使った小集団による親交を深める時間などもあり、オンライン開催ではあっても、充実した研究会となりました。
 

各教室からの報告

 まずは、各教室からの以下のような実践報告や継続課題に対する実例が続きました。いずれも開催する上で苦労している点や悩みなども披露され、お互いが問題点を共有しあったり、解決するための糸口を探し合う場になりました。
①春コース受講生募集の広報活動報告(媒体・コロナ禍対応定員=通常時との比較)
②説明会・体験会…受講生獲得のための実践報告(説明・手順、ほか具体例)
③コロナ禍で特に注意している点(対人、教材、備品など)
④(実施教室による)オンライン配信についての現状報告
 
 
 

プログラムの充実

  0〜3歳児コースでは、新しいプログラムを開発する機会が多くあります。こうした研究会では、その実践例にも大きな注目が集まります。今回は、麻布十番教室による「手遊びギフト」の実践例が紹介されました。
 

ブレイクアウトルーム機能を使った新展開も

 今回の研究会では、約50名の参加者を9つの少人数に分けて、思い思いのディスカッションを図る時間も設定されていました。それが、Zoomのブレイクアウトルーム機能です。宮下先生の段取りで、同じ教室の方がなるべくダブらないように、横断的なルームがすぐに誕生しました。自己紹介や現在の状況などを話し合ったり、ペアレンツクラスの意義を確認したり、わらべ歌の良さを披露したりなど、それぞれのルームごとに盛り上がりました。
 

村尾忠廣先生からの提案

 国際スズキ協会(ISA)が進める乳幼児教育プログラムとの整合性を図るアイデアとして、0〜3歳児コース特別講師の村尾先生から、ユニークな提案がありました。それが日本のわらべ歌から下降三度の音型に繋ぐ「お早ようオッハー」という新曲。これは欧米で馴染みのあるカール・オルフやコダーイシステムに見られる下降三度(ソ〜ミ)を取り入れつつも、導入部分に日本のわらべ歌を入れ込んだ作品になっていました。2023年秋に松本で開催される予定のスズキ・メソード国際指導者会議でなんらかの発表ができるよう、今後も研究を続けていかれるとのことです。
 

今後への展望

 オンラインでのコース展開のボトムアップや、プログラム開発などとともに、オンラインでの0〜3歳児コースPRツールの開発や、早野会長や村尾先生らを交えたウェビナー(ウェブ上のセミナー)開催やチャットでのコミュニケーションアップが期待されます。6月の全国指導者研究会前日には、0〜3歳児コースの研究会の時間が設けられ、全国への水平展開、ノウハウの向上も図られてゆく予定です。
 この日の最後は、それぞれが0〜3歳児コースに思い描く「漢字一文字」を掲示し、研究会が終了しました。