ヴァイオリンを通してユニークな活動を展開された森 悠子さん。
その足跡を機関誌「先輩、こんにちは」などで振り返ります。

 
 スズキ・メソード出身で、世界的に活躍された後、国内でも数多くのユニークな活動を展開されたヴァイオリニストの森 悠子さんが、3月25日にご自宅で亡くなられました。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。かつて登場された機関誌205号(2019年)の「先輩、こんにちは」の記事で追悼いたします。
 

 

 

 

 実は、この機関誌での記事に遡ること、2号前の203号では、森悠子さんの祖母、川手朝子さんの旧家屋解体時に見つかった一丁のヴァイオリンが鈴木政吉が制作した手工量販品としては最古級のヴァイオリンであったことが判明。長岡京室内アンサンブルの名古屋公演(2019年2月3日、電気文化会館)の際に、ロビーで試奏会を開催されました。その時の様子についても、機関誌203号で取りあげています。この取材がきっかけで、「先輩」インタビューにつながりました。

 この時の収録された中日新聞の動画がYouTubuで公開されています。取材中の機関誌編集部もしっかり映り込んでいました。
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 一方、長岡京室内楽アンサンブルの2021年名古屋公演の様子がYouTubeで紹介されています。ありし日の森 悠子さんの演奏のご様子が伝わってきますので、ご覧ください。
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 ご葬儀の喪主を務められた実妹の勝目さやこ様から、ご葬儀のご様子をお知らせいただきました。また、長岡京室内アンサンブルのスタッフの方からは、お写真をお送りいただきました。ここに慎んでご紹介いたします。
 

 ご葬儀は、3月30日(日)11時より、京都市中京区の「かもがわホール」でしめやかに執り行なわれました。 当日は、森悠子さんの姪で、ヴァイオリニストの安紀ソリエールさんを中心に会場全体が静かな音楽に包まれ、音を通じて森悠子さんを見送るあたたかな時間となりました。

 献奏として演奏されたのは、モーツァルトの「ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K.364 より第二楽章」でした。 また、通路では、プロペラプロジェクトの子どもたちと京都大学のオーケストラの生徒さんたちによる、バッハの「G線上のアリア」が流れ、お見送りされたとのことです。慎んでご冥福をお祈り申し上げます。