第22回スズキ チルドレン ピアノコンサートを
5月6日、東京で開催

スズキ チルドレン ピアノコンサート
2025年5月6日(火・振休)13時30分開演
渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
 
 5月6日(火・祝)、第22回 スズキ チルドレン ピアノコンサートが、東京都渋谷区文化総合センター大和田 さくらホールにて開催されました。ゴールデンウィーク最終日の冷たい雨の降る中、会場は全国各地区のオーディションで選ばれた生徒さん17名の熱気で包まれていました。
 
 オーディション、リハーサル、そして本番と、回を重ねるたび一回りも二回りも成長された皆さんの演奏に、実行委員一同胸の熱くなる瞬間が何度あったことでしょう。

 じっと舞台を見つめる瞳の輝き、合図とともに広いステージへ颯爽と歩んで行く頼もしい後ろ姿、演奏後会場からの温かい拍手に包まれて戻って来るときの力を出し切った安堵の表情、そのどれもが強く心に残っています。
 
 また、コンサート終了後に行われた指導者のための研究会では、約1時間強という限られた時間ではありましたが、より専門的・建設的な講評を伺うことができ、今後の指導に繋がるこの上なく貴重な研究の機会となりました。
 
講師の先生方の総評、会場にいらした皆様からの感想をご紹介します。
【講師の先生方からの総評】
東 誠三先生
「皆さんが今日の日に向かって、ご家族含めてしっかりと準備をなさって臨んでこられたということがとてもよく伝わってくる演奏でした。普段このようなとても良い響き、かつ大きな空間であるホールで演奏なさることは多くないと思いますが、今日の体験は生徒さん一人ひとりにとって、とても重要なものだったと思います。
 皆さん初めて弾かれる慣れない場所にもかかわらず、普段感じていらっしゃる音楽を精一杯表現なさっていて、とても清々しい気持ちで聴かせていただきました。これから先の鍛錬、そして発展を心から願っております」

五味田恵理子先生

「同じスズキ・メソードの出身者として、皆様の演奏を聴かせていただき、とても励みになりました。演奏された17人全員、皆様の音色のとにかく美しいことがとても強く印象に残りました。スズキ・メソードで育たれた皆さんならではの『耳の良さ』というものをとても実感いたしました。それから、皆さんとても自然な音楽的表現をされている方ばかりで、これもやはり普段のお勉強の仕方の素晴らしさの賜物だなと思いながら聴かせていただきました。どうぞ、その長所を生かしながら、ますますがんばっていただけたらと思います」
 
【参加された生徒さん・保護者の方々、お客様の感想】
・今まで弾いた中で、一番楽しく弾けました。
・皆さんの気迫がよく伝わり、それぞれの方にしか表現できないような素敵な演奏を聴かせていただきました。
・立派な舞台に立つことができ、とても貴重な経験をさせていただきました。
・どのような練習をしたら皆さんのように上手に弾けるようになるのか、と思いますが、やはり「聴くこと」が大切なのですね。
・皆さんの演奏の素晴らしさに引き込まれ最後まで感動しながら聴かせていただきました。
・スズキの指導曲集のすばらしさが、とてもよく伝わった演奏会だったと思います。

実行委員 菅原尚子
 
写真をクリックすると拡大します。
ロンド ディヴェルティメント ニ長調K.334
(モーツァルト)
 
メヌエット1,2 パルティータ変ロ長調BWV825
(バッハ)
かっこう クラヴサン組曲第3集よりNo.1
(ダカン)
タランテラ Op.77 No.6
(モシュコフスキー)
 
ソナタ ハ長調Hob.XVI/35;L48 第1楽章
(ハイドン)
かっこう クラヴサン組曲第3集よりNo.1
(ダカン)
ソナタ ハ長調 K.545 第1楽章
(モーツァルト)
 
ソナタ ハ長調 K.545 第3楽章
(モーツァルト)
ソナタ ハ長調 K.331 第3楽章
(モーツァルト)
愉快な鍛冶屋 クラヴィーア組曲第5番ホ長調
(ヘンデル)
 
幻想曲 二短調 K.397
(モーツァルト)
ソナタ イ短調 K.310 第1楽章
(モーツァルト)
即興曲 変ホ長調 Op.90-2
(シューベルト)
 
パガニーニの主題による変奏曲
(ベルコヴィッチ)
きらきら星変奏曲 K.265
(モーツァルト)
幻想即興曲
(ショパン)
 
ソナタ 第14番「月光」Op.27-2 第3楽章
(ベートーヴェン)
講評をされた東 誠三先生 と五味田恵理子先生

 終演後のホワイエでは、楽器体験会も実施され、聴きにいらした生徒さんの多くがヴァイオリンやチェロ、フルートという普段は演奏することの滅多にない楽器の音色を楽しまれていました。