今年の全国指導者研究会。
6月3日(火)の様子を速報します。
2日目の朝は、各科プログラムからスタート。まつもと市民芸術館主ホール、スタジオ2、アトリエ1、さらに才能教育会館ホールに分かれて、ヴァイオリン科・チェロ科・フルート科・ピアノ科それぞれで学び合いました。そして全科が集合しての「日々のレッスンでのアプローチ1」では、共通テーマに沿って20のチームに分かれてディスカッション。午後は教育部総会をはさみ、ハラスメント講習会、卒業録音の事例研究、そして各科ごとのプログラムとこの日も盛りだくさんな内容でした。
Day2 6月3日(火)
各科プログラム 9:00~10:30
・ヴァイオリン科 卒業録音について
・チェロ科 チェロアンサンブル〜ゴルターマン「Romance」「Serenade」Op.119より
・フルート科 宮前丈明先生〜ケーラー「花のワルツ」
・ピアノ科 東誠三先生 「トナリゼーションの実習」指導曲集2巻、3巻、5巻より
共通プログラム 10:45~12:00
グループディスカッション
「日々のレッスンでのアプローチ1」
この日のテーマは、「生徒をいかに導いていくか」と「続けるための方法や工夫」でした。ディスカッションの目的は、グループで一つの正解を導き出すことではなく、指導者同士の経験や新しいアイデアを共有して、次世代に繋げるための必要なスキルや新しい気づきを得ることが最大の狙いでした。以前のようなバンケットルームでの交流などがないため、こうしたグループディスカッションではテーマの掘り下げとともに、各科の多彩な世代や地域を超えた交流にもなっていて、主ホールの客席のあちこちや、ホワイエを使った光景はすっかり定番の光景。最後に各組ごとの発表(制限時間1分!)もありました。
教育部総会 13:00~14:30
令和6年度の教育部活動報告、中間決算報告、令和7年度の教育部活動計画案、運営費予算案、教育部規程の改定などが審議されました。また、ヴァイオリン科准指導者資格を得るための制度改定、フルート科指導者養成制度の改定、2026年3月27日開催の第55回グランドコンサートの進捗状況などについても、報告がありました。
ハラスメント防止講習会 14:30〜15:30
神戸美佳先生・東 誠三会長
弁護士の神戸美佳先生をお招きして、昨今さまざまな場面で話題になるハラスメントについて、講習会を実施。「パワハラと指導の違い」など、具体的な事例を挙げていただき、とてもわかりやすい内容でした。また、指導に必要と考え、生徒の身体に触れる場合についてや、レッスン時間の急な変更など生徒や保護者に対して指導者が気をつける点について、確認いただきました。
令和6年度の卒業検定から 16:00〜16:30
東 誠三会長、寺田義彦・西田加奈子・印田礼二業務執行理事
「記録に推薦できる素晴らしい演奏の生徒」の評価を受けたピアノ科生徒の卒業録音を聴きながら、なぜその評価を得られるようになったのか、東会長から報告をいただきました。
各科プログラム 16:45~18:15
・ヴァイオリン科 加藤知子先生(桐朋音楽大学教授)講義①バッハ「協奏曲イ短調」全楽章(指導曲集第7巻)
・チェロ科 指導曲集の指導ポイントについて、各指導者ごとのレッスンをシェア
・フルート科 フルート科委員会 夏期学校、グランドコンサート曲目の打ち合わせ、卒業検定について
・ピアノ科 臼井文代先生レクチャー ベートーヴェン「ソナタ熱情」より第1楽章