2024年の夏期学校「午後のリサイタル」に出演された外山暁健(あきやす)さん。障がいをお持ちとのことですが、素晴らしい演奏で聴衆を魅了しました。その時の様子は、マンスリースズキでも紹介しました。
その暁健さんが、才能教育会館ホールで、そうそうたるメンバーとともに、ハイドンのチェロ協奏曲第2番など、見事な演奏を披露しました。そこで、長年指導されてこられた甲信地区チェロ科指導者の北沢加奈子先生に、その様子をお知らせいただきます。
鈴木鎮一先生の「繰り返しが能力を作る」のお手本として
暁健君を見習いたいと思います。
長雨の続く9月、この日は快晴に恵まれ爽やかな一日でした。北沢クラス主催で外山暁健君のチェロリサイタルを開催いたしました。
⭐スズキ・メソード チェロ北沢加奈子クラス主催
外山暁健チェロリサイタル 2026年9月22日(火)14:00~ 才能教育会館ホール⭐
共演してくださいました、江口有香先生、五島美佳先生、そして外山由美子さんは、テンチルドレンのメンバーとしてアメリカツアーなど一緒に回られたお仲間、お友だちでいらっしゃいます。こんな豪華なメンバーで弦楽伴奏をしていただき、クープランの演奏会用小品、ハイドンのチェロ協奏曲第2番ニ長調第1楽章を演奏しました。グリエールの作品はヴァイオリンとのデュオ!、江口有香先生との共演は夢のようでした。
暁健君が2024年の夏期学校「午後のコンサート」でクープランの演奏会用小品を演奏した折、たまたま江口先生が聴いてくださり、いつか暁健君を共演したい!と思ってくださったそうです。そんなご縁から、今回のコンサートで共演させていただく運びとなりました。
当日の演奏の様子をYouTubeにアップいたしました。よろしければご覧ください。
コンサートの中でもお話しましたが、鈴木鎮一先生の「繰り返しが能力を作る」ということの実践、お手本として暁健君を見習いたいと思います。障がいがあるから特別、ではなく、誰でも繰り返せば能力は育つもの。「暁健君のニコニコして楽しそうに弾く姿に心打たれた」という感想をたくさんいただきました。そこにいた皆が、音楽を純粋に素直に感じ、楽しむ暁健君の姿を見守る、とても温かい雰囲気の会場となりました。皆さま、ありがとうございました。
共演された江口有香先生からも、温かいメッセージが届きました。
外山暁健さんとの共演は、私にとってひとつの夢でした。2年前、夏期学校で初めて暁健さんの演奏を聴いたとき、「なんて素晴らしい演奏をする人なんだろう」と、とても強く印象に残りました。そして翌日、暁健さんが、私がその昔テンチルとして一緒に旅行に行った由美子ちゃん(先生)の息子さんだと知り、あまりの偶然とご縁に感動して、思わず涙が出てしまったことを覚えています。それ以来、いつか一緒に演奏できたら、とずっと思っていました。今回、その夢が実現して本当に嬉しかったです。
暁健さんは、とにかくものすごい努力家です。最初のリハーサルでは、テンポやフレーズの入り方などが毎回いろいろで、まるで一緒に遊園地で遊んでいるような、ワクワクする楽しさがありました(笑)。ところが、本番になると驚くほど安定していて、こちらがびっくりするほどでした。それだけの努力を積み重ねていることが、彼の演奏の大きな魅力なのだと思います。
そしてもうひとつ、暁健さんには素敵な特技があります。なんと、お菓子作りがとても上手なのです。今回、彼が焼いてくれたチーズケーキをいただいたのですが、本当に美味しかったです。
いつの日か、「チェロの生演奏が聴けるお菓子屋さん」を開いてくれないかな……と、密かに期待しています(笑)。音楽も、お菓子作りも、これからどんなふうに才能を伸ばしていくのか、とても楽しみにしています。今回ご一緒できたことを心から嬉しく思います。
共演させていただき、また大変お世話になった北沢加奈子先生、五島美佳先生と、外山由美子先生(高校の先生!)に、この場をお借りして、心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。