50周年記念誌が完成。まもなく発行です!

  関東地区フルート科指導者 宮地若菜

50周年記念誌(表紙)

 スズキ・メソードのフルート科は、フルーティストの髙橋利夫先生が、鈴木鎮一先生に音楽表現法の教えを受け、鈴木先生のお勧めで、その後アメリカに渡り、「フルートの神様」と言われた偉大なフルーティスト、マルセル・モイーズに教えを受けたことにルーツがあります。
 
 モイーズのもとで研鑽を積み、帰国、リサイタルを開催。その演奏を聴かれた鈴木先生からスズキ・メソードによるフルート指導曲集の編纂を依頼され、3年あまりの年月をかけ1971年に出版されました。ここに正式にフルート科が誕生し、今年でちょうど50周年を迎えました。
 
 記念イヤーの今年、本来でしたら一堂に会してコンサートを開催するところでしたが、2020年からのコロナ禍のために断念せざるを得ませんでした。そこでフルート科委員会では、知恵を出し合い、1年を通して複数の記念企画事業を行なっています。
・「記念ロゴ制作」
・「先生きいて フルート動画募集」
・「50組で繋ぐきらきら星変奏曲」
・「記念誌編纂」
・「記念グッズ制作」
・「公式サイト歴史リニューアル」
・「50周年記念曲集作成」
などを展開しています。
 
 記念誌は年頭から資料集めをして編纂を進めてきましたが、このほどようやく完成。A4サイズ24ページのフルカラーで、いよいよ12月中旬に発刊となりました。フルート科のご指導が髙橋利夫先生から宮前丈明先生にバトンが渡されて、5年。そのお二人による対談では、フルート科50年の秘話を交えて歴史の数々を縦横無尽に語っていただきました。
 実施にあたってはそれぞれの居住地である長野県松本市とピッツバーグ(アメリカ)を国際電話を使い、時差の合間を縫って3回実施され、対談としてまとめています。
 また、歴史的に貴重な写真の数々を掲載した歴史ページ「スズキ・フルート 50年の歩み」、世界各国で活躍されているフルート指導者、OB・OGの皆様、長年レッスンを続けていらっしゃる大人の生徒さんからのメッセージ、そして今、現在フルート科を支えている指導者たちのメッセージという内容でまとめてられています。
 
 スズキ・メソードのフルート科は世界各国からの要請に基づき、髙橋先生が精力的に各国でTeacher Trainer養成コースで指導を行ない、日本国内より遥かに多くのフルート指導者が活躍しています。
 世界へも発信するために、今後は今回の記念誌をベースに英語版も作成し、公式フルート科サイトに掲載、広く全世界の皆様にお読みいただく予定です。

Suzuki Association of the Greater Washington Area (SAGWA)に講師として招聘された髙橋利夫先生(左)と宮前丈明先生