「箏曲宮城会ジュニア会員全国大会」で箏とヴァイオリンが共演
8月9日、神戸朝日ホールで開催された「筝曲宮城会」が主催する「ジュニア会員全国大会」で、関西地区ヴァイオリン科指導者、松本尚三先生のクラスの生徒さんたちが「春の海」で共演しました。以前のグランドコンサートを彷彿とするシーンでした。
松本尚三先生からのレポートです。
●
8月9日(日)、神戸朝日ホールにて、「筝曲宮城会」の「ジュニア会員全国大会」の特別出演として才能教育のヴァイオリン科の生徒が、「春の海」を共演しました。筝曲宮城会は、今から75年前の昭和26 (1951) 年3月、国内外におよぶ宮城道雄の門人がひとつの輪に結ばれ、互いに演奏技術の向上と親睦を図る目的で結成されたとのことです。
宮城道雄先生は鈴木鎮一先生のお生まれになった年の4年前の明治27(1994)年6月、今回の会場となったホールの程近いところでお生まれになり、歩いて1分のところには生誕の碑があります。宮城会様は才能教育研究会のことを知ってくださっており、一昨年、松本の本部事務局に本会のヴァイオリンの生徒との共演のお誘いをいただき、事務局長が神戸の教室を紹介くださいました。かつて、才能教育のグランドコンサートがやはり「全国大会」という名で呼ばれていた頃、毎年「春の海」は最初に演奏される曲でした。鈴木鎮一先生もこの曲には並々ならぬ愛着がおありだったのだと思います。
コンサートは12時開演で、北海道から九州の各地区から来られたグループがそれぞれ練習してきた曲を披露されました。そして最後の曲が全国から選ばれた16名の生徒とOB・OGの方々による筝と、宮城会から指定された人数の8名のヴァイオリンの生徒による「春の海」です。これは宮城道雄の代表作と言っていい名曲で、宮城会の方々の思い入れを感じておりましたので、それに応えられるような演奏をするために、神戸の生徒たちも一年前から準備をしてきました。筝の演奏者は全員が和服姿で、この真夏に正月のような華やかさでした。
13本の絃がある16張の筝の絃の音程をすべて合わせるために、何人もの専属の先生方が時間をかけて調絃された音は、夢のような美しさで、その幽玄な響きに合わせて演奏できたヴァイオリンの生徒たちは、得がたい経験をすることができたようです。これから、各地で子どもたちによる筝とヴァイオリンで「春の海」が演奏されると素晴らしいと思いました。
関西地区ヴァイオリン科指導者・松本尚三
~生徒の感想から~
・筝との合奏は初めてで、特に音の出だしを合わせることに苦労しました。目で合図を出しながら、筝の音を注意深く聴いて音を合わせるという難しさがありました。筝との合奏はとても新鮮で、楽しく貴重な経験でした。
・私は最初、ヴァイオリンと筝は音の出し方が全然違うので、一緒に演奏するのが少し難しそうだと思っていました。けれども今回、二つの楽器が一つになると、こんなにすてきな音楽ができるんだと分かりました。とても楽しく、心に残る演奏会になりました。また筝といっしょに演奏してみたいです。