「音楽家である前に、人間であれ!」
石田泰尚さんからのインパクトあるメッセージです。

 

音楽之友社(1,980円)

  スズキ出身のヴァイオリニストで、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席ソロコンサートマスターであり、京都市交響楽団特別客演コンサートマスターでもあり、そして硬派弦楽合奏団「石田組」を率いる石田泰尚さんが、新刊書「音楽家である前に、人間であれ!」(音楽之友社)を出版。その強面(こわもて)の容姿とは裏腹に、繊細で正統的な音楽へのアプローチで人気沸騰中の石田泰尚さんだけに、大注目の1冊です。
 その内容は下記の通り。 
 ・ヴァイオリニスト石田泰尚の硬派なメッセージ
 ・直感で選ぶ。迷わない。
 ・「がむしゃら」が幸運を呼ぶ。
 ・野望を叶える僕の方法。
 ・親孝行、できているかな。
 ・練習以上のものは出ない。
 ・孤独ではなく孤高に生きる。
 ・ピアソラに教えられたこと。
 ・人として最低限の「礼儀」とは?
 ・神奈川フィルをもっとメジャーに。
 ・若き音楽家に伝えたい3つのこと。
 ・番外編 私が感じた、素顔の石田泰尚さん  
 ・石田泰尚・緊急アンケート「あなたにとって、石田泰尚とはどんな人間ですか?」  
 ・石田泰尚・これまでの歩み
 
 マンスリースズキ編集部は、2012年10月7日に川崎市麻生市民館大ホールで開催された「すみれの会 第2回コンサート」でご一緒したことがありました。当時から人気沸騰ぶりは定評があり、その演奏の繊細さにはびっくりさせられたものです。故村上豊先生の元で学ばれた石田さんが、久しぶりに会った仲間たちとの屈託のない笑顔はとても印象に残っています。
 その時に、石田さんそっくりのお母様から「うちの子をどうぞよろしくお願いします」と挨拶されたことがありました。この本で、そのお母様が2018年に亡くなられたことを知り、驚きました。フレンドリーで服飾のデザインも料理も天才的に上手だったというお母様の思い出が綴られています。
 3歳から近所のスズキ・メソードの教室に通い始めたことも書かれています。それが、小田急第一支部の村上豊先生の教室でした。ご本人曰く、松本の夏期学校が強く印象に残っているそうです。大勢でワイワイやるあの雰囲気がたまらなかったというのです。
 
 今回の新刊書は、2021年7月5日から12月2日にかけて、WebONTOMOに連載されたものをベースに編集されています。新たに追加された番外編「私が感じた、素顔の石田泰尚さん」も「石田泰尚・緊急アンケート」もとても楽しめる内容です。ぜひご一読を。
 
→Web ONTOMO