特集は「コロナとともに生きる」
機関誌207号 6月22日発行

 

 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、緊急事態宣言、3密の回避、さまざまな経済活動の自粛など、当たり前の日常が激変しました。我慢を続ける中で、それでも私たちには音楽があり、楽器を奏でる喜びがありました。
 
 医療に日夜従事される皆様、物資の輸送に汗をかかれる皆様、交通や衣食住のインフラ維持に力を注がれる皆様、手探りでオンライン教育を創意工夫される皆様に頭が下がる思いです。首都圏や北海道などで、いまだに感染の報告が続いています。一刻も早い収束を願う気持ちでいっぱいです。
 
 未曾有の感染拡大に対し、スズキ・メソードがどのように対策を講じ、指導者がどんな思いで再開への道のりを歩み出したか、特集で伝えました。保護者の皆さんと相談し、生徒さんに寄り添う中で、試行錯誤しながらも、逆境に負けぬ強い意気込みを感じられました。「鈴木鎮一先生だったらどうしただろう?」は、大きな牽引力でした。取材対象は海外にも広がりました。
 
 グラビアの特別講師の皆様のご紹介も全国指導者研究会も「教室めぐり」も、オンラインでの取材でした。特に全国指導者研究会は、例年なら松本市で4日間、多彩なプログラムが目白押しですが、今回はわずか2時間のみの短期決戦。本部事務局と編集作業場とで画面を見つめながら、ベストショットを撮影する大変さを味わう貴重な体験となりました。
 
 「先輩、こんにちは」では、オンラインのメリットを最大限に活かした取材になりました。ウィーンにお住まいのヴァイオリニスト、アラベラ・美歩・シュタインバッハ〜さん、ミュンヘンにお住まいのお母様と日本が繋がり、ドイツ語と日本語を混ぜながら、お話が弾みました。
 
 以上のような内容で、すでに各教室に機関誌をお届けしていますが、対面レッスンが開始されていないお教室では、もしかしたらまだ会員の皆様の手元に届いていないかもしれません。今しばらくお待ちいただければと思います。ここでは、目次だけでもここでご覧ください。