指導者養成は、どんな職場や団体でも、そしていつの時代でもどこの国でも大きな課題です。スズキ・メソードの指導者養成も将来を見据えて、さまざまな検討を加えてきています。
 
 そうした課題を解決する糸口とするために、12月27日(火)、ヴァイオリン科特別講師と担当指導者による「指導者養成」についてオンライン協議を行ないました。特別講師の江口有香先生、荻原尚子先生、竹澤恭子先生は海外にてご活躍中であり、日本の指導者養成に関わる担当指導者の先生方とは異なるタイムゾーンから、師走の平日夜19:00開始に設定しました。
 当日集った担当指導者の先生方は17名でした。
 
 特別講師、及び指導者養成を担当する指導者もスズキ・メソードの環境で育った経験者ですが、新たになるスズキ指導者の育成には共有すべき必要事項を深く確認しなくてはなりません。そこで今回の協議を設けました。

 
 特別講師の先生方より今までの指導育成へのご感想、日本の担当指導者より同じく感想や問題点などの具体的な発言があり、参加全員の真剣な気持ちを強く感じながらの進行となりました。
 
 「研修生」「初級指導者」のレッスンを受け持つ担当指導者より、大切にしてきたスズキ教育理念の継承や現在の取り巻く環境の問題点、「准指導者」のレッスンを受け持つ特別講師よりご自身の育ったことを振り返って感じる問題解決方法についての意見交換など、意義深いお話が飛び交う場となりました。
 
 世界を舞台としてご活躍中である特別講師の先生方の貴重なご経験から「楽曲の楽譜は作曲家のインディケーション指示)であり、それを読み解くことは指導者を目指す方にも大変重要」などのご発言もあり、1時間半の協議時間が瞬く間に過ぎました。そこで次回も設けることをお約束して、終了しました。
 
 なお今年から、特別講師及び担当指導者による才能教育研究会指導者養成レッスンの全受講料を5年間、本会が負担することを決めております。将来本会の指導者を目指される方にとっては、絶好のチャンスとなります。ぜひ本会サイトの「指導者養成について」をご参照ください。大きく歓迎して、応援します。
 
→指導者養成について
 

担当指導者委員会 委員長 寺田義彦