「舞踏」のための音楽、本当に知っていますか?

 
 長岡京室内アンサンブルなど、京都を中心に活動を続けておられるヴァイオリニストの森 悠子さん(本会ヴァイオリン科出身)が、大変興味深いワークショップを開催されます。
 
 マンスリースズキ編集部に寄せられた森悠子さんからのメッセージを、まず紹介しましょう。

 日本では音楽のバロックもまだまだ浸透していませんが、バロックバレエに関しても日本には一人しか踊ることのできる方がいらっしゃらないということです。
 今回はその唯一のダンサーである樋口裕子先生をお呼びし、音楽家がバロックバレエから当時の舞曲をどのように演奏すべきか学びます。これは非常に大事なことだと感じています。

 
 ということで、チラシには以下のように綴られています。 

森 悠子さん

 クラシック音楽を学ぶ上で必ず出会う事となる「舞踏」のための音楽。メヌエット、ガヴォット、ワルツ、ポロネーズ、ボレロ…数多くの舞曲に触れながら、実際にその舞踏を目で見て、舞踏の動きを演奏に反映させたことがあるでしょうか。
 バロックダンスの様式や身体性から舞曲を深掘りするキャパシティビルディングシリーズ第2回は、ルイ14世の時代に宮廷で流行し、17世紀末以降フランス国内で一般に大ブームとなった舞踏『ガヴォット』に焦点を当てます。30年以上にわたるヨーロッパでの演奏活動と教育実践から、国際競争力のある音楽家や文化活動を担う人材を世界に多数輩出しているヴァイオリニストの森悠子さんが、バロックダンス研究の第一人者である樋口裕子氏をゲストに迎え、森悠子さんのもとで長年にわたり室内楽と教育実践を学んでいるクラリネット奏者の吉田誠さんのファシリテーションにより、充実したワークショップを開催いたします。
 2日間で、楽器の演奏芸術や楽曲の理解だけでなく、音楽を通して、作曲当時のヨーロッパ文化についても受講の皆様とともに議論します。プロを目指す音楽家のみならず、実際にプロとして活躍している音楽家、音楽教育者の学び直しの場としても、ぜひ本ワークショップをご活用ください。
 
2023年4月22日(土)〜23日(日)
11:00〜17:00
【会場】手織ミュージアム織成館 須佐命舎
(京都市上京区浄福寺通上立売ル大黒町693)
【対象】弦楽器及び管楽器のプロ演奏家を目指している高校生以上の学生、プロ演奏家・教育者として活動されている方
【課題曲】モーツァルト:バレエ楽曲「レ・プティ・リアン」K. 299bから第6曲『ガヴォット(アレグロ)』
①弦楽器パートから1パート、管楽器パートから1パート、最も適している、または関心のあるパートをそれぞれ選択し、準備してください。
②なるべくスコアを勉強してください。参考となる音源は聴かないことを推奨します。
③楽譜やその他持ち物は、お申込受領後にご連絡いたします。
受講料】20,000円(2日間、9時間以上の受講予定)
【聴講料】1日につき3,500円(事前予約制)

ダンス、音楽、文化芸術に関心のある方が対象。
聴講の方も一緒にバロックダンスを踊ります。
動きやすい服装で、底の柔らかなシューズで来場ください。
※ ヒールのある靴、スリッパは不可
【お申込】受講、聴講ともに下記お申込フォームにアクセスし、必須項目をご記入ください。
※応募締切:2023年4月14日(金)18:00まで
■ NPO音楽への道CEM事務局 075-351-5004
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