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「特別講師によるコンサート」を開催したこの日。本当に久しぶりにまつもと市民芸術館にたくさんのお客様をお迎えしてのコンサートになりました。

 
 残り2日。快晴の松本です。
 

朝のごあいさつ 8:20〜8:30

 昨日に続いて、早野龍五会長、増澤治雄実行委員長、そして中島玉絵副実行委員長による10分間の「朝のごあいさつ」。臨場感あふれるメッセージに、「さぁ、今日もがんばろう!」という気持ちになるから、すごいですね!
 
早野龍五会長
 おはようございます。今日も暑いです。松本は最高気温37度の予報です。昨日は夕方に「スペシャルコンサート」がありました。素晴らしい生徒さんたちによるコンサートがありました。アーカイブ配信がありますので、ご覧になっていない方、ぜひご覧ください。今日が最終日となるピアノ科は「お別れコンサート」がありますし、夕方には、「特別講師によるコンサート」があります。
 昨日、鈴木鎮一記念館に行ってまいりました。開校式の時に、松本市副市長から記念館のことをご紹介いただきました。今年秋に松本で開催する「国際ティーチャートレーナーズ会議」に向けて、一部リニューアル工事をしているところですが、昨日も私が訪れた後にも、たくさんの夏期学校参加の皆様がおいでになられたことを聞いております。鈴木先生がお住まいになっておられた当時の部屋がありますし、私が子どもの頃に毎週通ってレッスンを受けていた部屋もあります。展示されている写真に、私の少年時代の写真もあります。お時間がありましたら、記念館で私の写真を探してみてください。今日も暑い1日です。よくお稽古をして、松本の街を満喫していただけたらと思います。
 
実行委員長・増澤治雄先生
 おはようございます。今、早野会長のお話にもありましたが、昨日までに3つのコンサートがありました。どれも子どもたちが出演するものでした。いずれも綺羅星の如く輝いて、素敵な演奏でした。私は違った面からも感動しました。というのも、2日間にわたった「午後のコンサート」の最後のプログラムは、いずれも合奏でしたが、メンバーが一人も欠けることなく参加できたことは、並大抵なことではありません。5月20日の午前10時に今回の夏期学校の本登録が始まったわけですが、大変短い時間の中で、定員がいっぱいになったクラスがありました。登録したメンバーが集まって成立したアンサンブルであったことを考えますと、演奏の素晴らしさに加えて、そうした努力にもとても感激した次第です。同時に、将来的に制限が緩やかになり、一般の方がもっと多く参加できるコンサートになれば、とも思いました。
 それでは、昨日のクイズの答えです。「アツい松本から、夏期学校のアツさが、アツく参加の皆様に伝わることを祈ります」。暑い松本から、夏期学校の熱さが、厚く参加の皆様に伝わることを祈ります」。いかがでしたでしょうか。
 
副実行委員長・中島玉絵先生
 本日、16時より「特別講師によるコンサート」があります。当日券は、15時から市民芸術館で販売します。対面で、オンラインで参加の皆様で遅刻や欠席をされる方は、ご連絡ください。本日も大変暑いです。日傘や帽子、水分補給をお忘れなく。では、素敵な音楽に溢れる1日をお楽しみください。
 
 
 
 
 
 

教室レッスン・グループレッスンスタート 9:30〜11:30

 ヴァイオリン科、チェロ科、フルート科、それぞれの教室レッスン、グループレッスン、弦楽B、0〜3歳児コースが開催されました。
 

ピアノ科 おけいこ相談会 9:00〜10:00

 最終日のピアノ科では、「おけいこ相談会」が開催され、いろいろな質問に対して、ベテラン指導者による丁寧な解説がありました。この項目は、別枠で記事にします。
 

ピアノ科 お別れ会 10:30〜12:00

 才能教育会館ホールにて、ボディパーカッションやバロックダンスなどの楽しいプログラムが続きました。

 

午後も引き続き、教室レッスン・グループレッスン 13:00〜15:00

 ヴァイオリン科、チェロ科、フルート科は、昨日同様に各科ごとにレッスンが続きました。主ホールでは、特別講師の先生方のリハーサルが続いていました。16時からのコンサートがとても楽しみです。

特別講師によるコンサート 16:00〜18:00

 主ホールで、名古屋の宗次ホールがスポンサーとして協力してくださった「特別講師によるコンサート」を開催しました。夏期学校期間中に各科で素晴らしいレッスンや講義を行なってくださった特別講師の先生方が、その持てる音楽性を遺憾なく発揮されたのが、このコンサートでした。例年より早い時間帯での一般公開をしましたので、当日券を購入された地元の皆様、そしてオンライン配信で、このコンサート狙いでアクセスされた方々もたくさんいらっしゃいました。
 会場は、夏期学校参加者を始め、聴衆の皆様の熱気に包まれました。その中には、このコンサートに合わせ、才能教育研究会名誉会長の豊田耕兒先生と奥様も東京から駆けつけてくださったお姿がありました。
 

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 演奏曲は、以下の通りです。

・ショスタコーヴィッチ:2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品
  竹澤恭子・江口有香(Vn)、臼井文代(Pf)
 
・ソッリマ:ラメンタチオ 
  山本裕康(Vc)
 
・ショパン:ノクターン 変ニ長調  Op.27-2
・ショパン:ポロネーズ 変イ長調  Op.53「英雄」
  東 誠三(Pf)
 
・ビゼー:第2組曲「アルルの女」よりメヌエット
・シャミナーデ:フルートと管弦楽のためのコンチェルティーノ Op.107
  宮前丈明(Fl)、臼井文代(Pf)
 
・ブラームス:ピアノ三重奏曲 第1番 ロ長調 Op.8
  竹澤恭子(Vn)、山本裕康(Vc)、東 誠三(Pf)
 
 いずれも名演が続きました。昨年も同じ会場で生でコンサートが行なわれ、オンライン配信もされましたが、やはり満員の聴衆を前にしての演奏にはボルテージも最高潮に上がりました。
 
 ショスタコーヴィッチは、交響曲15曲、弦楽四重奏曲15曲、ピアノ五重奏曲など重厚で、構築性のしっかりした作品が多い作曲家ですが、映画音楽やポピュラー音楽、ジャズの分野も愛していました。この「2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」は、有名な第1曲プレリュードが、映画「馬あぶ」から、2曲目のガヴォットと3曲目のエレジーが、付随音楽「人間喜劇」から、そして4曲目のワルツがアニメ映画「司祭と下男バルドの物語」から、最後のリズム感あふれるポルカがバレエ音楽「明るい川」からという具合に、出典は意外なところにあります。スズキの生徒さんたちもよく弾かれるこの名曲を、特別講師の皆さんの表情たっぷりな演奏で聴くことができ、大きな刺激を受けたことでしょう。
 
 イタリアの鬼才チェリスト、ジョヴァンニ・ソッリマの名曲「ラメンタチオ」の演奏には度肝を抜かれた方も多いでしょう。山本裕康先生は、巧みに歌声も交ぜながらこの無伴奏曲を披露。チェロの際限のない可能性をあますところなく紹介していただきました。
 
 東誠三先生は、ショパンの2曲。「貴婦人の夜想曲」とも称されるノクターン 変ニ長調  Op.27-2の美しいこと! そして昨年のショパンコンクールで入賞した反田恭平さんも演奏されたポロネーズ 変イ長調  Op.53「英雄」。しなやかさと歌心に満ちた演奏に誰もが酔いしれました。
 
 宮前丈明先生は、指導曲集からの選曲。シャミナーデのコンチェルティーノは、指導曲集10巻!に登場します。フルート科の皆さんにとってはお馴染みの曲になりますが、やはり宮前先生の音は、秀逸。機関誌最新号の「先輩こんにちは」で紹介されたばかりということもあり、注目されました。
 
 そしてトリは、ブラームスのピアノトリオの名曲。ピアノ入りの室内楽の分野にも多くの名曲を残したブラームスは、若い頃の作品であるこの曲に大幅に手を加え、こだわり抜いて完成させた作品でもあります。重厚さと抒情性の豊かさを竹澤恭子先生、山本裕康先生、そして東誠三先生は見事に歌い上げてくださいました。これぞアンサンブル、息遣いまで聴こえてきそうな、アイコンタクトの数々。学ぶところの多い演奏でした。
 

Photo:Ryugo Hayano