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いよいよ最終日。充実したおけいことコンサートの数々、お楽しみプログラムなどをすべて終えて、「お別れコンサート」と閉校式を迎えました。

 
 最終日も快晴の松本です。
 

朝のごあいさつ 8:20〜8:30

 最終日の早野龍五会長、増澤治雄実行委員長、そして中島玉絵副実行委員長による10分間の「朝のごあいさつ」。話題の中心は、やはり昨夜の「特別講師によるコンサート」でした。
 
早野龍五会長
 おはようございます。第72回夏期学校、今日が最終日となりました。ピアノ科は昨日が最終日で、生徒さん、先生方の多くの方が、昨日松本を離れられました。昨日午後の「特別講師によるコンサート」を皆さん、お楽しみいただけましたでしょうか。大変に素晴らしいコンサートでした。いつもと違って、実行委員会の皆さんは、晩御飯の前の時間帯にコンサートを設定してくださいました。このことがまずとても素晴らしかったと思います。それと、配信でご覧になられた方はお気づきになられなかったと思いますが、コンサートに合わせて、東京から豊田耕兒名誉会長が奥様を伴われて、会場においでになりました。昨日の午後、松本にお着きになりましたが、その時間、松本駅にある大きな温度計が40度!を示していました。大変暑い1日でした。今日は「お別れコンサート」がありますが、豊田先生がご登場の予定と伺っております。
 それでは、最終日の午前中、しっかりお稽古をして、午後1時からの「お別れコンサート」をどうぞ楽しみにいらしてください。
 
実行委員長・増澤治雄先生
 おはようございます。昨日、この時間に子どもたちのコンサートにおいて、短時間の中で登録システムへの応募をみなさんが大変努力されたことをお話ししましたが、昨日の「特別講師によるコンサート」についても、ソリストの先生方がお一人もかけることなく、お揃いいただき、何よりもあのように素晴らしい演奏を披露してくださったことに、天が味方してくださったと思わずにいられません。大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に感謝申し上げます。
 本日の午後は、「お別れコンサート」、そして「閉校式」となります。おうちに帰るまでが、夏期学校ですので、皆様がご無事に帰られることを願っています。なお、有料コンサートを除く各プログラムのアーカイブ映像は、参加された皆様のマイページの「夏期学校登録一覧」から、8月末日まで楽しんでいただくことができます。
 ※編集部註:有料の「特別講師によるコンサート」は、期間を延長し、8月20日までの配信となります。
 
副実行委員長・中島玉絵先生
 実行委員会からのお知らせです。本日、午前中のヴァイオリン科の教室は、昨日までと違う教室がありますので、今一度ご確認ください。午後1時から、主ホールでヴァイオリン科、チェロ科、フルート科のみなさんで「お別れコンサート」があります。12時半までは、ゆっくりと昼食をとっていただき、ホワイエでお待ちください。本日が最後となりました。本日も水分補給をしっかりしていただき、お家に帰るまで、元気な体でどうぞよろしくお願いします。
 
 
 
 

教室レッスン・グループレッスン 9:30〜11:30

 ヴァイオリン科は最後の教室レッスンを、フルート科は宮前丈明先生による最後となるグループレッスンを開催。それぞれの場所で、名残惜しい時間となりました。
 

チェロ科スペシャルタイム 9:30〜11:30

 チェロ科はスペシャルタイムと称して、長瀬冬嵐先生(甲信地区チェロ科指導者)による恒例のマジックをはじめ、子どもたちの各教室別の演奏曲を披露。さらに前日、素晴らしい演奏を披露された特別講師の山本裕康先生が、リクエストに応じて、前日の演奏曲「ラメンタチオ」を再演してくださるなど、主ホールで楽しい時間を過ごしました。

お別れコンサート・閉校式 13:00〜15:00

 ヴァイオリン科、チェロ科、フルート科の全生徒と保護者が主ホールに再集合して、いよいよお別れコンサートです。
 
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 まずは、弦楽Bの皆さんによるモーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」の第1楽章が演奏されました。川沼文夫先生の指揮に合わせて、快活なモーツァルトの明快なサウンドが主ホールに響き、4日間の成果を惜しみなく発揮していました。そして、弦楽Aの皆さんによるドヴォルザークの弦楽セレナーデの第1楽章と第5楽章が続きました。冒頭、指揮の江村孝哉先生が練習中にこだわりを伝えていたリズムも、チェコの音楽らしく、たっぷりと歌っているあたり、生徒たちの音楽性とアンサンブルの心が確実に高まっていることがわかりました。
 そして、チェロ科、フルート科、ヴァイオリン科とそれぞれの成果発表が続きました。初日や2日目に比べ、格段に音が磨かれていることがわかります。何よりも物おじせず、主ホールのステージで堂々と演奏する姿がありました。また、会場で演奏したヴァイオリン科の生徒さんたちも、思いは同じ。舞台の生徒さんたちと一緒に音楽を作り上げてゆこうとする姿がありました。
 
 クライマックスは、三科合同の4曲でした。豊田耕兒名誉会長が客席からステージに上がり、子どもたちの演奏の指揮をされました。この9月には90歳を迎えられる豊田先生が、毅然としたタクトで、4年ぶりに対面での開催が実現した第72回夏期学校の締めくくりをしてくださったことで、とても感動的なシーンとなり、盛り上がりました。早野会長も竹澤恭子先生のお隣でヴァイオリンをとても嬉しそうに弾かれていましたね。
 
 そのまま閉校式が始まりました。最初に豊田先生からご挨拶をいただきました。
 
豊田耕兒先生
 今日は、いらしてくださって、ありがとうございました。我々の先生である鈴木鎮一先生から、人間としてあるべき姿をいただいて、今日まで至っております。鈴木先生を通して、音楽が神様を教えてくださいました。それによって私たちの本当の生活が生まれました。皆さん、私たちは音楽である神様に生かされています。どうか神様を大事にしてください。ここでも可愛いお子さんたちが素晴らしい音楽を今、してくださいました。もう一度、この子どもたちに拍手をお願いします。
 
 
 
竹澤恭子先生
 コロナ禍でこのような形の夏期学校を開催できなくて、ずっとオンラインを通じての夏期学校でしたが、今年やっとこうして皆さんと集まって、一緒に演奏することができました。お別れコンサートの演奏は4日間をお子さんたちが充実した時間を過ごされたことがよくわかる演奏でした。花がありましたし、一人ひとりの表情もとてもイキイキとしていました。やはり音楽は素晴らしいですね。その音楽を通して皆さんとその素晴らしさをシェアできたこと、繋がることができたことを嬉しく思います。この思い出とともに、日々のおけいこをがんばっていってほしいです。また、来年もこのように音楽の喜びを分かち合えたらと思います。
 
宮前丈明先生
 世界的に気候変動があって、松本も例外に漏れずとても暑かったわけですが、なんとかここまでこれました。これは本当に実行委員会の先生方、関係者の皆様のお陰です。ありがとうございました。対面とオンラインのハイブリッドでしたからね。でもこれは、今後の財産だと思います。「皆さん、夏期学校は楽しかったですか?」 うん、楽しかったですよね。楽しいから勉強するわけで、いい音楽ができたことが、次につながることになりますね。これが回っていくといいなと。また、来年、松本でお会いしたいと思います。
 
 
山本裕康先生
 かれこれ40年以上前に、僕はこの中にいたんだなぁと感慨深く思いました。この4日間、充実した日々を過ごすことができました。僕は、たまたま音楽に関わる仕事をしていますが、豊田先生がおっしゃっておられたように、人間として素敵な人になってくだされば、そしてその傍らに音楽があれば、本当に素敵なことだと思います。これからも楽器を続けてほしいですし、チェロ科の生徒さんには、来年に向けての宿題をいくつか出しました。来年はまだ呼ばれていませんが(笑)、参加させていただければと思います。この会場にいらっしゃる皆様、オンラインで参加の皆様、そして裏方で大変なお仕事をされた先生方、すべてが「仲間」だと思っていますので、皆さん仲良く平和に暮らしましょう(笑)。ありがとうございました。
 
臼井文代先生
 皆さん、こんにちは。お疲れではありませんか。今、とてもいい顔をされていらっしゃると思います。この期間、レッスンやコンサートで伴奏をしました。この夏期学校でひとまわり大きく成長されたことと思います。どうぞこの成長を糧に、これからもがんばってくださいね。また、来年お会いしましょう。
 
早野龍五会長
 はい、この4日間、私自身も楽しい時を過ごさせていただきました。豊田先生の指揮で憧れの竹澤先生のお隣でヴァイオリンを弾ける夢のような時間を過ごすことができました。「この4日間、お家にいる時よりもたくさんお稽古をした、という方、手をあげてください」。あぁ、たくさんいますね。素晴らしいね。お家に帰っても、またよくお稽古をしてください。オンラインで参加の皆様、ぜひとも松本にいらしてください。来年、ここでお会いできることを願っています。
 裏方で配信をされていた7人の先生方を紹介しましょう。ありがとうございました。
 また、期間中に募集した俳句の中から、「会長賞」を受賞したのが、東北地区ヴァイオリン科の植松千裕さんの俳句でした。応募当時は5歳、現在は6歳です。「かぶとむし つのでりんごを よっこらしょ」。一茶の俳句を思わせる可愛らしい作品ですね。お話を伺いましたら、カブトムシを卵から1年かけて育てて、カブトムシになって、リンゴをよっこらしょと運ぶ姿を表していて、つまり1年がかりの作品になります。ここで表彰します。おめでとうございます!
 
 そして、鈴木鎮一先生の夏期学校でのご挨拶「どの子も育つ」が大画面に映し出されると、誰もが食いいるように見ました。そして、画面の中と同じセリフ「どの子も育つ、私次第」を長谷川敏子先生のリードでリピートしました。スズキ・メソード独特のクロージングですが、ウィットに富み、思わず笑顔が溢れると同時に、実はお子さんたちも保護者の皆さんも、そして指導者の先生方も、「もっとがんばろう」とネジが巻かれていることになります。鈴木先生は、本当に名コピーライターですね。
 
 最後に、増澤治雄実行委員長から、閉校宣言をいただきました。「この第72回夏期学校は、ハイブリッドで開催した第1回の夏期学校です。エポックメイキングな夏期学校となりました。みなさまとハイブリッドの第1回夏期学校の空間を共有できましたこと、ありがとうございました」。
 
 また、関東地区チェロ科指導者の寺田義彦大会委員長からは、2024年の第73回夏期学校が、今年と同じ日程、7月27日(土)〜31日(水)までの期間、まつもと市民芸術館を中心に開催されることが報告されると、大きな拍手となりました。皆さん、来年、松本で会いましょう。
 
 最後に、第72回夏期学校実行委員・スタッフとして大活躍された皆様方です。大変 お疲れ様でした。