公益社団法人才能教育研究会の第12回定時社員総会を、
8月21日に開催しました。 

 

  才能教育研究会は、2023年8月21日(月)に公益社団法人として第12期の定時社員総会を開催しました。

 コロナウイルスを取り巻く状況について大きな変化が見られ、本年度は、議案に本会運営に関係する重要な定款改定議案が含まれていることから、オンラインによる出席は認めない開催となりました。その結果、14名の会場出席と当日出席できなかった代議員全員の議決権行使書または委任状により無事総会が成立しました。有効出席者数の確認による総会成立の宣言のあと、議長に早野龍五会長が選出され、早野会長の議事進行で始まりました。冒頭、令和4年にご逝去された正会員の皆様のご冥福を祈り、黙祷をささげたあと、総会の議事進行に入りました。
 議長を務めた早野龍五会長、及び佐々木清文事務局長より報告事項が説明されました。その後、各議案に対する賛成者数の確認が行なわれ、4つの決議事項が議決されました。

 

<報告>
・令和4年度事業報告(令和4年6月~令和5年5月)

 主に佐々木事務局長より、例年通り、総会資料に沿って「運営概要」「公益目的事業」「収益事業」「法人活動」が説明されました。

  コロナ禍による行動制限が継続した令和4年度は、前年度に続き、感染拡大状況を見極めながらの運営となりました。全国指導者研究会(6月)は3年ぶりに対面形式も含めた開催となり、久しぶりの再会を果たした指導者により、熱き研究の場が復活しました。一方、夏期学校(7月~8月)は直前の全国的な感染拡大のため、急遽オンラインのみの開催となり、会員様に多くのご迷惑をおかけすることとなりました。しかしながら、指導者を中心とした関係者の総力により、完全なオンライン開催に切り替えることに成功しました。その後、感染状況が落ち着いた3月には、ピアノ科卒業式と記念演奏会が4年ぶりに対面で開催され、こちらも指導者を中心とした関係者のご尽力により、無事終了しました。
 広報活動を中心に様々な新たな活動が再開されておりますが、令和4年度にも会員数減少は依然継続しており、現場指導者の皆様のご努力に加え、指導者養成制度の強化や保護者会員様の巻き込みなど、新たな取り組みの開始も報告されました。
 最後に壇上同席の本会監事より、決算書類が法人の資金収支の状況を正しく示していること、監査法人の監査報告内容が適正であることが報告されました。

 

・令和5年度事業計画説明(令和5年6月~令和6年5月)

 こちらも主に佐々木局長より資料を参照しながら、令和5年度の事業計画について「公益活動」「収益活動」「法人活動」の活動分野別に説明されました。
 すでに開催済みではありますが「夏期学校」については、久しぶりに松本での対面形式をメインに開催できることになりました。「全国指導者研究会」は今年度は例年と時期をずらして10月に開催の予定です。
 今年度独自の新企画の事業としては10月の「第3回スズキ国際ティ―チャー・トレーナー会議」と「スズキテンチルドレンコンサート」の開催が報告されました。「第3回スズキ国際ティ―チャー・トレーナー会議」は10月13日〜15日に松本市にて開催予定です。世界のスズキの指導者養成に関わる指導者約200名が集合する研究会議です。これは日本の今後の指導者養成強化や指導カリキュラム充実にもつながる重要な会議となります。一方、「スズキテンチルドレンコンサート」は1月と5月に東海地区・関西地区・関東地区の3会場で全国の模範となる生徒の演奏を一般の方に披露するコンサートで、生徒や保護者様のモチベーション向上や本会の充実した指導の公開を目指したものと説明されました。
 

<議案説明>
第1号議案 
 ・令和4年度の決算書類承認の件

 令和4年度事業報告の一部として決算書類が報告されました。令和4年度は単年度収支で計画が1,647万円のマイナス収支に対して実績が619万9,828円のプラス収支で終了しました。その結果プラス4,229万9,688万円を令和5年度に繰り越すことで終了しました。
 

第2号議案
・理事1名選任の件

 今年は理事改選の年ではありませんが、松本市文化観光部長の小西敏章理事の市役所内異動による任期途中退任に伴い、新たに現在の松本市文化観光部長の小口一夫様を本会の新しい理事候補者に推薦します。
 

第3号議案
・定款改定の件

 現在の定款では、理事の互選で選出される法人法上の代表理事を「会長」とし法人運営と教育活動全体の責任者として業務執行を行なっています。これに対し、将来の本会運営継続に関する組織運営体制の長期の議論の末、法人運営と教育活動の責任者を分離し、それぞれを「理事長」「会長」と呼び、その関係を具体的な定款改定案にまとめました。理事長が代表理事として教育活動を含めたすべての責任者となりますが、教育活動の多くが会長を中心に進めていく案となっており、兼任も可能な案となっています。またこの改定案が認められた場合の施行を令和6年6月1日とし、その時点では現在の定款規程による現在の「会長」が新定款上の「理事長」と「会長」を兼任すること、また今後「理事長」と「会長」の職務に関する規定整備を行なうこととする案となっています。
 

第4号議案
・定款運用規程改定の件

 理事候補者選出にあたり、教育部総会にて教育部員からの推薦方法を変更することが正式に決定したことを踏まえ、この変更に該当する条項の変更と、理事長(代表理事)と会長を置くことに基づき、該当する箇所を変更いたします。
  

<質疑応答>

 議案説明後、議案賛否の採決の前に、議案説明を受けた上での質問、意見を会場出席の代議員より受け付け、関係する理事、監事が回答いたしました。代議員からは主に以下の項目に関して活発な質問や意見発表がありました。詳細は9月中に書面で会員向けに報告されます。
  ・会長、理事長を分離する場合の適任者の資質について
  ・新定款が承認された場合の「理事長」「会長」の重任期間と定年について
  ・海外からの収入源確保について
  ・理事と代議員の兼任について
  ・決算書類の具体的用語説明について
  ・決算書の個別事業収支詳細について
 

<議案審議>  

  以下の議案が審議され、すべて承認されました。
  第1号議案 令和4年度決算書
  第2号議案 理事1名選任の件
  第3号議案 定款改定の件