2月11日(水・祝)の午後、今回も日暮里サニーホールで第55回グランドコンサートの2回目となる練習会を開催しました。モーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」第4楽章にヴァイオリン科の「メンコン」第3楽章は、1月の初回練習に比べ、さらに多くの参加者で、会場のキャパギリギリまで膨らんでの練習になりました。さらにピアノ科の練習も夜遅くまで続きました。
「ジュピター」では、お手伝いいただくコントラバスの皆さん、管楽器の皆さんも参加され、響きが俄然豊かになってきました。
ただ、弦楽器では最前列と最後列までの距離がとても長く、普段のように音を聴いているだけでは、明らかな「ずれ」が生じる場面もありました。そのため、いつも以上に「指揮を見る」ことが大切になってきます。チェロ科指導者で「ジュピター」の指揮をされる佐藤明先生からも、「指揮棒が下りた時が拍ではなく、指揮棒が上がる時が拍ですよ」と大切な説明がありました。
そこで、こんなふうにイメージしてみたらどうでしょう。ピンポン玉を落とすと跳ね返って上がってきます。地面に当たって、跳ね返ってくるところが本当の拍で、落ちていく過程は予備拍に過ぎません。ですからこの予備拍の時に間違って弾き始めると実はフライング!なんです。これって、小学生が指揮をする姿をテレビ番組で見たりすると、一生懸命に振り下ろす時にカウントしていますが、本当は下から上に行った時のカウントが正しい拍ということになります。言い方を変えると、上から押さえつける拍ではなく、下から浮き上がってくるのが拍。その方が音楽がイキイキしてきますよね。それだけに「指揮を見ること」が、きわめて大切になります。
コンサートマスターを務めるヴァイオリニストの印田千裕さんと、チェリストのグレイ理沙さんからも合わせるための大切なアドバイスをいただきましたので紹介しましょう。
スズキならではの合奏。この感動を10年、20年後のスズキ・メソードに残しましょう。
オーケストラの人数は、あらかじめ聞いていたのですが、実際並んでみると最後列との距離に驚きました。聴こえてくる他セクションの時差の波に合わせるのは予想以上に大変でした。後部座席の方はさらに困難な状況だろうと想像しています。
管楽器やコントラバスは当日PAが入るともう少し聴きやすくなるかとは思いますが、通常のオーケストラのようにお互い聴きあって合わせるということが難しいかもしれません。楽譜に齧り付くことなく、しっかり顔を上げて指揮者や前列の弓の動きを見るというように目を使うことが普段に増して必要になると思います。細かい音を合わせようとするよりもフレーズの向かう先を合わせるようにテンポ感を揃えていけたらと思っています。
メンコンは、難しいパッセージも難なくクリアし、斉奏にも慣れているスズキの皆さんですので、あまり心配はしていませんでした。私も含めOB・OGの方々にとってはボウイングが昔と変わっているので覚えるのが大変でしょう。
練習ではなるべくそのボウイングの意図と歌い方が結びつくようにアドバイスしているつもりです。弓順だけでなく弓の使う量や場所、ダイナミクスと呼吸、ピアノパートとリズム感、など考えることは山ほどあります。それらが一つでも多く身体と結びつき、一人ひとりが能動的に楽しんで弾けたら、協奏曲のソロパートをこの人数で弾く醍醐味になるのではと思っています。
現役の生徒さんからOB・OGの皆さんまで、一同に集まって一緒に演奏しているこの光景は私にとってとても懐かしく、心温まる時間です。この感動をまた10年、20年後のスズキ・メソードへ残せるよう、最後まで精一杯楽しみましょう。
心の中で拍をカウントしながら、指揮をよく見ましょう!
2度の練習に参加させていただき、皆様がとても集中して音楽に向き合っていらっしゃる姿が印象的でした。それぞれがしっかり準備されており、合わせの中で音楽が少しずつ形になっていく過程を感じることができ、とても充実した時間でした。
今後は、周りの音をよく聴きながら、フレーズの始まりや終わり、呼吸のタイミングを揃えることを意識すると、さらに一体感が生まれると思います。
また、細かい音符の部分はテンポが前に進みやすくなるため、他のパートと合うポイントをよく聴き、心の中でしっかり拍をカウントしながら、指揮をよく見て落ち着いて演奏することが大切だと感じました。
3月8日の練習、そして本番に向けて、皆様と一緒に音楽を作っていけることを楽しみにしています。
ピアノ科は、今回も東誠三先生の意欲的な指導が続きました。
グランドコンサートの最後に演奏する、「キラキラ星変奏曲」からスタート。今回も東先生の熱心がご指導が続きました。前回よりも多くのヴァイオリン奏者、チェロ奏者の皆さんにも参加いただき、「キラキラ星変奏曲」を合奏。弦楽器の皆さんには大きな変更がなく、安心してピアノ科の皆さんとの合奏が楽しめることが確認できました。いつもと違った東先生の編曲バージョンのピアノを聴きながら、皆さんも楽しんで演奏できるといいですね。