AI脳クライシス
デジタルは人から何を奪うのか
酒井先生は2年前にも「デジタル脳クライシス〜AI時代をどう生きるか」で現代社会に警鐘を鳴らしています。その内容は当時のマンスリースズキで紹介しています。
→マンスリースズキの記事
今回の著作では、「創造力」「思考力」「語彙力」「構成力」「聞く力」「メモを取る力」「文字を書く力」、そして「コミュニケーション力」などについて、このまま生成AIを使い続けると、私の脳はどうなってしまうのか? 子どもの脳への影響はあるのか?と問います。また、第2部での各界との知性との対談を通して、さらに論を進めていきます。
第1部 論考 人間とは何か
(第1章)生成AIによって人間は何を失うのか
(コラム)脳は紙の本で創られる
(第2章)言語を生む脳 人間を人間たらしめているもの
(コラム)シリアルサーチとパラレルサーチ
第2部 対談 AI時代をどう生きるか
(第1章)酒井邦嘉×羽生善治——生成AIは人を、頭脳を、思考をどう変えるのか
(第2章)酒井邦嘉×ピーター・バラカン——生成AIは言葉を、音楽を、人間を、どう変えるのか
(第3章)酒井邦嘉×千住 博——言葉の理性、芸術の感性は、AIを超える
(コラム)脳から見た紙の本、電子書籍、オーディオブック
(第4章)酒井邦嘉×柳田邦男——生成AIに対する「危機管理」を
(コラム)デジタル教科書時代への警鐘
著者の酒井邦嘉先生からのメッセージです。
新刊『AI脳クライシス』は、『デジタル脳クライシス』(朝日新書)の続編です。人工知能(AI)の危険性やデジタル機器の問題点について、これまでkotobaという雑誌(集英社インターナショナル)などで発表した記事をまとめたものです。コラムでは、朗読の事前準備である「下読み」と、演奏の事前準備である「譜読み」を対比させて、「スズキ・メソード」と私たちの共同研究を紹介しながら、音声教材の高い学習効果について解説しています。
第1部は「人間とは何か」というテーマで、人間を人間たらしめている言語の能力について述べました。たとえば、多言語と音楽の共通性など、脳科学の最新の知見を紹介しながら議論を深めています。そうした点からも生成AIの限界は明らかで、人間の知的機能を機械に置き換えることへ警鐘を鳴らしました。
第2部は「AI時代をどう生きるか」という対談です。将棋棋士の羽生善治さん、音楽ブロードキャスターのピーター・バラカンさん、日本画家の千住博さん、ノンフィクション作家の柳田邦男さんをお招きして、特に芸術や教育の大切さについて得がたいお話を伺うことができました。
時流に乗ることなく、この身近に迫ったクライシス(危機)を回避しなくてはなりません。
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