関東地区ピアノ科有志の指導者による
第27回研究科全課程卒業生コンサートが開催されました。

 
第27回研究科全課程卒業生コンサート
7月11日(土)13時開演
すみだトリフォニーホール小ホール

 
 全課程修了後も専門家の道には進まなかったものの、「コンサートの場が欲しい」「喜びや感動を分かち合える仲間の会ができたら」の声に応える形で関東地区ピアノ科の有志の先生方で進めるピアノ科全課程卒業生コンサート。今年は、例年より2ヵ月ほど早く、7月11日(土)にすみだトリフォニーホール小ホールで開催されました。マンスリースズキ編集部は3年ぶりの取材となりましたが、顔馴染みの皆さんも、そして新しいメンバーも「大人のスズキ」ここにあり、という感じで、真摯に取り組んでいらっしゃる姿に、大いに勇気づけられたものです。
 
 今年も、1台のピアノを相手に、さまざまな音色で音量で奏でられたコンサート。プログラムのコメントには、短いながらもそれぞれの思いが凝縮されていました。それでは、みなさんの勇姿をご覧ください。それぞれの画像をクリックすると拡大します。
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(山口泰平)
 
ラ・カンパネラ
(リスト)
2つの演奏会用練習曲より
「小人の踊り」S145, R. 6
(リスト)
ワルツ変イ長調
Op.42
(ショパン)
フランス組曲第5番
(バッハ)
 
きらきら星変奏曲
(モーツァルト)
即興曲第3番Op.34
(フォーレ)
ノクターン第4番Op.36
(フォーレ)
ソナタ 第8番
「悲愴」 第1楽章
(ベートーヴェン)
 
ソナタ 第26番
「告別」 第1楽章
(ベートーヴェン)
ソナタ 第26番
「告別」 第2, 3楽章
(ベートーヴェン)
シンフォニエッタ
Op.49第1楽章
(カプースチン)
「夏の名残りの薔薇」による
幻想曲Op.15
(メンデルスゾーン)
 
スケルツォ第2番
変ロ短調Op.31
(ショパン)
変奏曲Op.41
(カプースチン)
交響的練習曲
Op.13より抜粋
(シューマン)
ソナタ 第4番
嬰ヘ長調Op.30
(スクリャービン)
 
バラード第1番
ト短調Op.23
(ショパン)
スケルツォ第2番
変ロ短調Op.31
(ショパン)
クープランの墓より
プレリュード、トッカータ
(ラヴェル)
スケルツォ第1番
ロ短調Op.20
(ショパン)
 
ハンガリー狂詩曲第7番
(リスト)

 

 

 

出演の皆様からのメッセージです。

 
・学生〜大人世代まで、様々な教室や年代の出演者が集まるため、演奏者の皆さんや先生方との交流が毎年の楽しみとなっています。このコンサートがなければ、趣味としてのピアノをここまで長く続けられることはできなかったと思うので、あらためて感謝の気持ちでいっぱいです。
 また、今回の感想からは離れますが、紿田英哉先生のご逝去をマンスリースズキ7月号で知り、大変悲しく思っております。以前、「全課程卒業生コンサート」に関して、紿田先生が司会をされた座談会に参加させていただき、当時の季刊誌へ取り上げていただいたことがありました。感謝の気持ちとともに先生のご冥福をお祈りいたします。

八本理恵子

・毎年、このコンサートを目指してがんばる数ヵ月は、自分にとって特別な時間です。1人でもピアノは弾き続けますが、目標があるからこそ、大変ではあっても難曲にも挑戦ができています。回を重ねるごとに音楽仲間も増え、新たな名曲や作曲家にも出会える喜びも感じています。長年この素晴らしい場を守り続けてくださっている先生方に心から感謝しています。
中嶋久代

・毎年、先生方や出演者の方々とお会いし、素晴らしい演奏を聴くことができるこのコンサートを楽しみにしています。私にとって日頃の練習の励みとなる、大切な機会です。今回は8年ぶりのすみだトリフォニーホールで、初めて参加した時のことを思い出し、とても懐かしく感じました。演奏からたくさんの刺激をいただき、改めて音楽の素晴らしさを実感し、私もさらにがんばろうという気持ちになりました。
戸村えり

・この演奏会に出演するようになってしばらく経ち、馴染みのお名前も増え、最近は同窓会のような気持ちで参加しています。絶対的にピアノが好き!とまでいかない自分ですが、他の方の演奏を聴いて、私もまだがんばろうと奮起したり、今回あの人はどんな曲を弾くのかな?と個人的な楽しみができる特別な演奏会になりました。これからも気力が続く限り出演し続けたいと思います。
船倉悠希

・今年も卒業生ピアノコンサートに参加させていただき、ありがとうございました。幼い頃からスズキ・メソードで学び、小学6年生で全課程を修了してからも、このコンサートだけは毎年大切な機会として参加してきました。今年で27回目となりますが、毎年この場に戻ってくるたびに、音楽を通じて人とつながることの素晴らしさを改めて感じています。
 学生の頃は、自分の演奏に精一杯でしたが、社会人となり、さまざまな経験を重ねた今は、一曲を仕上げて舞台で演奏できることのありがたさや、それを支えてくださる先生方、ご家族、スタッフの皆様への感謝を以前にも増して強く感じるようになりました。
 また、小さなお子さんから卒業生まで、それぞれが真剣に音楽と向き合う姿を見て、自分自身も良い刺激をいただきました。年齢や立場が変わっても、音楽を続けられる場所があり、毎年仲間と再会できることは、スズキ・メソードならではの大きな魅力だと思います。
 このような温かいコンサートを毎年開催してくださる先生方、運営に携わってくださった皆様に心より感謝申し上げます。また来年も、この舞台で演奏できることを楽しみにしております。
原 慧

・大学生の頃から毎年出演させていただいております。近年は、連弾のために書いた新曲を発表する機会もいただいており、大変ありがたく思っています。普段の活動では、クラシックの作品を演奏する機会が意外と少ないため、こうしてクラシックの曲に触れ、演奏できることは貴重な機会だと感じています。今後もこのような素晴らしい機会を楽しみにしています。

山口泰平

・以前は演奏会のたびに新しい曲を準備していましたが、この演奏会を紹介してくれた恩師についぞ納得のいく演奏を聴いていただくことができなかった曲があり、どこかで聴いてくださることを期待して、再度練習を重ねてこちらで発表させていただくことにしました。
 以前はどう弾くときれいに聴こえるか腑に落ちないところも多かったのですが、いろいろな方の意見を聞いたり、練習方法を工夫して、いくつかはクリアすることができました。
 大人のピアノの醍醐味は若い頃一度手にした曲でも、時々は取り出して理解と表現をより深めていけることにあります。こうした発表の場がそうした機会を与えてくれる貴重な機会です。
 「ピアノを一生の友」として、自分の表現を作り込んでいきたい、そんな思いがある方が集まっていると思います。卒業したらどうピアノと向き合っていくんだろう、そんな疑問を持った現役生のみなさんの答えがきっとここにあると思います。一度足をお運びいただけたらうれしいです。
永田優子

指導者からのメッセージも届きました。

・研B卒の会はもう30年近く続いているのでしょうか?数少ない生徒さんが全科卒業し、その中の一部の人はそのまま、卒業してしまい、残りの何人かは、研B卒の会に年一回ですが、参加しつづけます。
 それで、今年出演してくださった方々の演奏をきかせていただいて、皆さん、大きなホールで、大きなピアノで、たった、1年で1曲弾くだけと言っても、ピアノ以外の大変ないそがしさのなかで、1年間ご自分の音楽を、悩みぬき、やり抜いた、音楽のスケールは何て大きいんだろう〜と深く感動いたしました。
 ピアノ以外に山ほどやることのあるなかで、一つのことを仕上げるすばらしさは、おおきい!と感じ、感動いたしました。

ピアノ科指導者 山村蓉子