あの日の感動体験を共有しよう!

 
 グランドコンサート出演の皆様、ご招待のお客様、さらにはタイミングよく来日されていた海外のお客様からもグランドコンサートの感想が届きました。皆さんの思いを読むと、このグランドコンサートの充実ぶりが伝わってきます。


 
第55回スズキ・メソード グランドコンサートを終えて
 
 3月27日(金)、東京・台場のトヨタアリーナ東京にて、第55回スズキ・メソードグランドコンサートが開催されました。
 
 当日は幸いにも天候に恵まれ、日本と世界の各地より5,000人を超える多くの方々が参集し、賑やかでアットホームな、そして和やかで格調高い空気が常に会場を満たしていたことが、大変印象的でした。
 

 こんなにもたくさんの方にご来場いただけたこと、そしてそのようなイベントが無事に大きな混乱もなく執り行なわれたことは、計画から遂行まで、気の遠くなるような作業を一つずつ精魂を込めて進められた寺田義彦先生を筆頭とする実行委員会の先生方のご尽力の賜物ですし、現役の生徒さんとそのご家族、OB・OGの方々の積極的なご参加など、多くの方々の熱い想いがまさに結集された、スズキの良さが肌で感じられる、魅力あふれるコンサートになったのではないでしょうか?
 
 今回は8年ぶりの開催であり、さらにその前の開催もかなり前であることを考えると、才能教育研究会が発足以来積み重ねてきた一つの大きな財産が失われかねない、大きな危機とも取れるタイミングだったかもしれません。
 
 しかし、いざ蓋を開けてみると、それはまったくの杞憂だったことが徐々に実感されて行きました。会場のトヨタアリーナ東京の素晴らしい音響と設備の中、暖かさと活気を溢れさせながらも整然と進行の先頭に立つ多くの先生方の采配、また、混乱なくアリーナに登場し演奏を進めていく参加者の皆さんの生き生きとした姿に、「新しい時代のスズキ」を見たのは決して私だけではなかったと思います。創立者・鈴木鎮一先生の精神は確かに受け継がれ実践されています。
 
 そして、この心に残るイベントの想い出をエネルギーに変えて、今後もすべてのスズキのメンバーが、日々音を作る心とともに、暮らしの中の充実の実現を目指して、また少しずつ歩んで参りましょう!
 
 最後に、改めて、グランドコンサートのためにいろいろな形でご尽力、ご援助を賜ったすべての皆様に、厚く御礼申し上げます。
 

才能教育研究会会長 東 誠三

 
 「生命力あふれる響き」
 
 才能教育研究会創立80周年の記念にともない、8年ぶりとなるグランドコンサート、2,000人近い参加者のもと盛況に開催されましたこと、本当におめでとうございます。
 

 私自身も、メソード時代、数回参加させていただき、その壮大なスケールに子ども心にも大変強く印象に残っておりますが、たくさんの生徒さんたちが、それぞれに、楽しみにされていたであろうその大イヴェントにて、張り切って純粋に音楽を楽しんで夢中で演奏されている姿を拝見し、昔の自分と重ね合わせながら、とても感慨深い思いでした。

 そして、このたびは400人による大オーケストラの演奏が見事なハーモニーで生き生きとした音楽を奏でられ、皆の心が音楽を通して一つになることの素晴らしさ、そして、この生命力ある響きは世界の人々の心に響き渡り、繋がり、平和をもたらしてくれる未来への強い力となることを感じました。

 このスケールの大きなイヴェントを成功に導かれた先生方、ご協力いただきました各種関係者の皆様方に、心より感謝申し上げます。

 生徒さんそれぞれ忘れられない思い出ができたのではと思いますし、この経験が明日からのおけいこにも大きなエネルギーをもたらしてくれたことと確信しています。
 

ヴァイオリン科特別講師・ヴァイオリニスト 竹澤恭子

 
グランドコンサートを終えて
 
 2018年以来、実に8年ぶりとなるグランドコンサートが開催されました。今回は日本全国からのスズキファミリーに加え、世界各国からの参加者も迎え、国際色豊かな大変盛大な催しとなりました。会場となったトヨタアリーナ東京は最新の設備が整っており、最新技術を活用した演出が、演奏をより一層引き立てていました。
 
 コンサートは、竹澤恭子特別講師と東誠三会長によるデュオ”タイスの瞑想曲”で幕を開けました。心に沁み渡る演奏で、激動の時代だからこそピュアな心を持ち、それを共有していく重要性をメッセージとして感じ取りました。
 
 各楽器科の演奏では、生徒の皆さんに加えて多くのOB・OGの方々も参加されており、チェロ、ピアノ、ヴァイオリン、どの演奏も音楽的で質の高いものばかりでした。伴奏や指揮を担当された先生方の生き生きとしたご様子も大変印象的でした。特にオーケストラは人数の多さだけでなく、音楽としてのまとまりや説得力にも優れ、圧巻の演奏でした。
 
 プログラム最後の会場を埋め尽くす大合奏では、これぞスズキ、過去の記憶とも相まって感無量でした。
 
 フルート科は台湾やアメリカからの参加者を含め、70名余による編成となりました。私は指揮を担当させていただきましたが、当日は限られたリハーサル時間にもかかわらず、生徒の皆さんがしっかりと準備をしてくださっており、安心して音楽を楽しみながら指揮をすることができました。その楽しさは、お客様にも伝わっていたのではないかと感じております。
 
 また、演奏の合間に上映された過去のグランドコンサートの記録映像も、大変印象に残るものでした。これまでの歩みや歴史を感じる貴重な機会となり、多くの方の心に残ったことと思います。さらに、生徒の皆さんへのインタビューからは、子どもから大人まで、スズキ・メソードで学ぶことが日々の活力につながっている様子が伝わり、その意義の大きさを改めて認識いたしました。
 
 最後に、本公演の開催に携わられた実行委員会とすべての関係者の皆様に、心からの感謝と拍手を送ります。初めての会場でありながら、事前準備から本番の運営まで非常にスムーズに進められたこと、そのご尽力には深く頭が下がる思いです。このような支えがあってこそ、今回の素晴らしいコンサートが実現したのだと強く感じます。
 
フルート科特別講師・フルーティスト 宮前丈明

 

培ってきた30年のオーケストラ経験のすべてを捧げて取り組んだ「ジュピター」
 
 演奏してくださった皆様、エキストラの皆様含めて皆さんの心のこもった一つひとつの音に感動し、感謝しています。ありがとうございました。
 
 グランドコンサートの陰の主役はスタッフです。子どもたちをいかに気持ちよく弾かせてその経験を今後に繋いでいかせるための準備と当日のオーガナイズ。私の生徒さんも36人ほど参加させていただきました。皆素晴らしい経験をしてモチベーションを上げていることと思います。すべてのスタッフに感謝しなければなりません。オケに関しては当日の配列からPAによる音響調整などきめ細かく対応いただき、感謝しております。3回の事前練習の準備も含めて感謝です。
 
 コロナ禍で中止になった5年前(?)のグランドコンサートの時に実行委員長からご指名いただき、その時も決して二つ返事でお引き受けしたわけではなく、悩んだ末、やらせていただく返答をしたのですが、それが中止になり、肩の荷が降りた気持ちでいました。リベンジの今回の第55回グランドコンサートではもう一度依頼をいただくとは考えてなかったので、また悩みました。私からはもちろん「このような大きな大会だから著名な指揮者を呼んだほうがいい」と申し上げましたし、選曲が素晴らしい曲だというのは分かっていますが、私にとって30年ほど積み重ねてきた弦楽団の演奏会で唯一と言ってよい本番で指揮がうまくいかなかった痛い経験の「ジュピター」第4楽章でしたので、心の中はフーガに対する恐怖と不安でした。
 

 「ジュピター」にこだわる実行委員長でしたので、他の楽章を提案したのですが却下...しかし悩むうちに自分の中でもリベンジの気持ちが湧いてきたことと再度ご指名いただいたことは光栄なことですので、チャレンジさせていただこうと決断いたしました。それからは毎日心のどこかに引っかかっている日々を送ることになりました。

 勉強し直してボウイングなどを決めて、登録のお知らせが出て、締め切りが終わって、副委員長からのお知らせでは、まさかの登録人数が400人あまりと聞いて「!!!」愕然として1回目の練習日までは不安の日々で...。ファーストヴァイオリンだけで180人で90プルト。譜面台90本という光景を想像できず...。しかしやるからにはなんとしても成功させねばならないわけで、スコアの勉強をしなおしているうちに、いつもながらやりたいことをたくさん見つけて自身のモチベーションを上げていきました。
 
 それをどうやってみんなに共有していただけるかは、自分が培ってきた30年の経験のすべてを捧げて取り組みました。不安を克服することによって生まれる自信は経験でしか培われません。日頃の弦楽団の指導で学んでいることの中にかつて横須賀基地でアメリカ人の合唱団とソリスト、管楽器と一緒に、英語で「メサイア」の指揮をしたあの苦労した経験が、今の自分にはかけがいのないもののひとつとなっています。そして思えば自分のルーツはオーケストラなので、日頃はもちろん子どもたちへのチェロの指導に明け暮れていますが、時間を見つけてオーケストラでチェロを弾くことも指揮を学ぶ上ではとても大切なので続けます。今年はマーラーです...。
 

関東地区チェロ科指導者・オーケストラ指揮者 佐藤 明

 

「愛にあふれる」才能教育運動が「げんきに」継続発展することを願います
 
 才能教育研究会創立80周年記念第55回スズキ・メソードグランドコンサートが関係各位の皆様の努力によって盛大に開催されたことをお慶び申し上げます。
 
 時代の先駆けとなるトヨタアリーナ東京において鈴木鎮一先生の遺志を継ぎ、「愛にあふれる」節目のグランドコンサートにご招待いただき、2,000名の演奏者とともに会場の一体感と迫力を体感いたしました。これまでのコンサートのシーンが色鮮やかに目の前で演奏する幼児の姿に、能力の可能性と環境と本人の努力の普遍性を改めて確信いたしました。
 
 今後も、「愛にあふれる」才能教育運動が「げんきに」継続発展することを願い、スズキ・メソード幼児教育研究会もともに邁進することを誓います。
 

スズキ・メソード幼児教育研究会会長 土居孝信
 
全国大会 そして グランドコンサートへ
 
 コロナ禍のため、しばらく開催が見送られていた全国大会の生徒とそのご家族。会場も大きく新しい「トヨタ アリーナ東京」。初めて行く場所だったので早めに会場に向かった。
 
 りんかい線の「東京テレポート」で降りるとヴァイオリンを背負った子どもとご家族の姿が目立って、妙に懐かしい気持ちになってきた。改札を出てから、すぐ前を歩いていたヴァイオリンを持った女性に「失礼ですが、才能教育の指導者の方ですか?」と尋ねたら、「卒業生です」と言っておられた。自分の齢を考えれば良かったと反省したものの、あとの祭りだった。
 
 会場の入り口に立派な看板や旗が掲げ付けられていて、圧倒され、写真も撮らずに入ってしまい、今でも後悔している。受付開始にはまだ充分な時間があったが、案内係の男性に尋ねると、奥の人に聞いてきてくださって、入っても良いことになった。
 
 受付で、佐々木事務局長に快く迎えていただき、指定された座席に座り、用意したおむすびで空腹を満たした。席はフロアーから見て正面の左側であったが、2階席の最前列だったのでフロアーを歩く知人にも気づくこともできた。
 
 事務局の温かいご配慮で、私の右隣の席に鈴木鎮一記念館にこの1月から勤務されている有賀久雄様がおいでくださり、たっぷりとお話ができた。また左隣にはスズキ・メソード幼児教育研究会所属の幼稚園の園長先生ご夫妻が着席されたので、この全国大会の過去について、私の知る範囲のもろもろのことや、我が家の子どもが鈴木鎮一先生に直接ご指導いただいたこと、そのために月に2回、日曜日に朝5時半に車で家を出て11時にレッスンを受けて、妻の実家の安曇野の豊科に行き、昼食をいただき、休憩し、夜8時頃帰宅することを10年間続けたことなどの話もできた。
 
 日本武道館での全国大会で記憶に残っていることに、箏の輪湖先生が100箏の箏を舞台に並べて弦楽合奏を30年続けたことがある。松本の白百合幼稚園に園長で勤務していた頃、何度か埋橋(松本市)のご自宅に先生を訪ねてお話を伺うことができた。アメリカのウィリアム・スター先生が1年2ヵ月休職してご一家で松本に来られ、輪湖先生の家の南隣に住まわれたことや、「おトラさん」と呼ばれていた鈴木先生の奥様が12月24日に亡くなる前日に輪湖先生の手作りの料理を召し上がって、「おいしい」と言ってくれたことなどを話してくださった。
 
 我が家の壁に、かつて武道館で開催の全国大会で、息子の心一(チェリスト)が鈴木鎮一先生から卒業証書を授与されている写真がある。つまりこの全国大会は卒業式を兼ねていたことがわかる。
 
 娘の有香(ヴァイオリニスト)は鈴木先生の薦めでアメリカのインディアナ大学へ入学し、ヨゼフ・ギンゴールド先生に師事した。その卒業式に夫婦で参加し、パリのコンセール・パトワールに在学中の心一も参加した。卒業式の会場では、呼ばれる学生の学部は、最初が哲学部で2番目が音楽部であった。日本では考えられない順番で強く印象に残った。
 
 グランドコンサートは1部と2部に分かれ、2部の初めから着席していたオーケストラ団員は1時間待たされて気の毒だったが、2時から始まったコンサートも恒例の「キラキラ星変奏曲」でお開きとなり、5時で終演となった。
 
 快い疲労感に浸りながら、いつの日か海外からも大勢のスズキ・メソード会員が参集して、国立競技場でグランドコンサートが行なわれる情景を想像しながら、初めて乗る「ゆりかもめ」の青海駅に向かいながら帰途に着いた。
 
元鈴木鎮一記念館館長・元白百合幼稚園園長 江口純弘

 

魂が込められた音楽に感動
 
 1月から信州松本・鈴木鎮一記念館に勤めさせていただいている有賀と申します。初めてのグランドコンサート、感動いたしました! 400人の、2,000人の奏でる音響がひとつになることによる、斉奏が持つ音のmassive感だけではない、いわば一音一音に魂がこめられた音楽がそこにありました。
 
 1955年の第1回全国大会の映像を見たアメリカの人たちの衝撃を、1961年文京公会堂でのカザルスの感動を、私も追体験させていただいた思いです。ありがとうございました。

松本市 有賀久雄
 
2,000人の笑顔、笑顔、笑顔・・・!
 
 鈴木鎮一先生と才能教育研究会によって育まれた「音楽教育=人間教育」の哲学が体現された生き生きとした演奏…それはまるでステージに咲いた満開の桜のようでした。
 
 創立80周年、誠におめでとうございます。
全音楽譜出版社 中山 塁
 
名古屋から夜行バスで、練習と本番に参加
 
 昨年、久しぶりに開催された東海グランドコンサートで、久しぶりに弦楽に乗らせていただいたことをきっかけに「久しぶりのグランドコンサートに参加したい!」と決めて、モーツァルトの「ジュピター」の第4楽章のヴィオラパートで参加しました。
 
 東京での練習には2回ほど参加をして、名古屋から高速バスで行くのは大変でしたが、同じヴィオラパートでOB・OG会の方がいらして、安心して練習できたし、本番でも魂を込めてシンフォニーを弾き切りました。指揮をしてくださった佐藤明先生の指導がとてもわかりやすかったです。次回はいつになるかわかりませんが、またオーケストラで参加したいと思います。ありがとうございました。

OB・OG会会員 中村優友

 
さすがにスズキ・メソードならではの世界!
 
 年初に第55回スズキ・メソードグランドコンサート開催を知り、超久々のグランドコンサート!これは参加しなきゃ!!と早速申し込みをしました。
 
 ヴァイオリンの演奏曲は幸い全部かつて何度か演奏したことがある曲ばかりだったので気楽に考えていましたが、いざ自宅練習をして始めた所、「メンコン」についてはフィンガリンク、ボウイングがあちこち記憶のものと違っていてびっくり!
 
 思えばこの曲は小学校6年生の頃に、鈴木鎮一先生のお宅で毎日曜日朝一番で見ていただいて以来、その後これまでの65年以上の年月で数回しか演奏機会がなかったこと、また、当時は譜面を見ることが私は得意でなく、エルマン?あるいはハイフェッツ?のSP版のレコードを聴きまくって耳からの練習ばかりしていたことも今回の戸惑いの大きな原因!!ま、今回の本番の時は、なんとか最小限のミスで弾き終わり、ホッとした次第です。
 
 「ジュピター」の方は本番時に譜面もあるし、大人になってもオーケストラで演奏機会もあり、終始気楽に楽しむことができました。その他の選曲は孫たちの守田千惠子先生の銀座教室発表会などで皆さんとよく弾きまくってきた曲ばかりで、ひたすら演奏を楽しむことができた次第です。
 
 2,000人の皆さんとの共演! さすがにスズキ・メソードならではの世界!世界に誇れるスズキ・メソードだとつくづく感じた次第でした。開催を企画から本番まで支えてくださった先生や御父母の皆様方に改めて心より感謝いたします。大変ありがとうございました。
 
 次回がいつ行なわれるか分かりませんが、81歳の我が身、今回もリハーサルから本番までの間、かなりな長時間立ち詰めがあり、いささか足腰の疲れがひどくなって参りました。次回もし開催の時にまだ生きていたら参加させていただきたいけれど、是非高齢者は椅子に座っての参加ができるようにお願いできたらありがたいなあ!と思っています。その節はよろしくご配慮を!!
OB・OG会 元副会長 紿田俊哉
 
今回のグランドコンサートで演奏できたことは、素晴らしい宝物です
 
 1962年(昭和37年)東京千駄ヶ谷の東京体育館で開催された全国大会に、5歳で初めて参加し、今回のグランドコンサートで4回目の出演となりました。
 
 幼少期から小学校卒業時までの約10年間、スズキ・メソードでヴァイオリンを習い、夏期学校にも3回参加しました。 その後、スズキの世界から35年間も離れていました。再び戻ったのは2004年に我が娘がヴァイオリンを習い始めたからです。
 
 娘の先生は、私が習っていた先生の後輩に当たる方でした。以来、夏期学校に10年以上連続して見学に通いました。グランドコンサートも日本武道館と両国国技館において娘とともに参加しました。
 
 今回8年振りに参加させていただき、エックレスの「ソナタ」以下、子どもの頃に習った11曲を、あらゆる世代のスズキの仲間たちと演奏することができました。 2,000人余による大合奏・大音響の真っ只中で演奏して感動しました。
 
 スズキ・メソードで習っていた当時から、独奏よりも斉奏・合奏の方を好んでおり、多勢で演奏することの方にスズキの世界の醍醐味を感じます。その意味で、今回のグランドコンサートで演奏できたことは素晴らしい宝物となって、いつまでも忘れられない経験になると思います。
 
 グランドコンサートを開催し、成功に導かれましたスズキの本部、支部、事務局、指導者の先生方、すべての関係者の方々に感謝いたします。

清水 優 ヴァイオリン科OB(三重県)

 

鈴木鎮一先生の言われた「音に命在り 姿なく生きて」を実感
 
 「ジュピター」のヴィオラパートと、ヴァイオリン科合奏の二刀流でOB参加させていただきました。オーケストラは全体もヴィオラも人数が半端でなく、普段経験のできない演奏環境なのでアマオケの仲間に話をしましたが、皆さん一様に驚いていました。
 
 あれだけの規模で演奏が整うのは、指揮者の佐藤明先生の「ジョークで始まる事前練習」のおかげですね。あらためて御礼を申し上げます。
 
 ヴァイオリンの大合奏は「エクレス」から弾かせていただきましたが、ボウイングなどが一部改訂されたと伺い、新たに指導曲集を購入してリニューアル。新鮮感のあるボウイングでした。
 
 「ドッペルは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを両方弾けるようにしてください」とのお達しがあり、うん十年ぶりに暗譜のメンテナンスをしましたが「Vn2でスタートしても途中でVn1を弾いている」と言う状態を脱するのに少々苦労しました。(おかげさまで、本番では何とか「Vn2で始まり、Vn2のまま推移」ができましたが・・)
 
 「メヌエット第2番」は、総練習の時に副教材の合奏曲集にあるVn2のパートを弾いていた人が少なかったので、隣にいらした親子参加のOBの方もお誘いしてVn2を担当。まわりの現役生徒さんたちには、異次元の音が近くで鳴っている感じだったかも知れませんね。
 
 昔の全国大会(グラコンの前身)ではVn2を弾く人がそれなりにいましたが、すごくきれいなハーモニーをかもし出せるのでお勧めです。
 
 「キラキラ星」は、最後列に並んでいたにもかかわらず、反転して最前列で演奏することになってしまい、“やや緊張”。弾きながら、会場内に響く「スズキ・トーン」の大合奏を聴かせていただきましたが、鈴木鎮一先生の言われた「音に命在り 姿なく生きて」が実感できるキラキラ星でした。
 
 ありがとうございました。

服部眞一郎 ヴァイオリン科OB

 
新しい目標ができました
 
 夫に届いていたグランドコンサートOB・OG招待ハガキを持って初めて観覧した日からしばらくの年月が経ち、40代半ばになった私は、はれて「大人の(ヴィオラ)生徒」となり、「いつかあのキラキラした生徒さんたちと一緒にアリーナに立ちたい」と思った夢が現実のものとなりました。
 
 さらに年を重ね 偶然OB・OG会の立ち上げや運営のお手伝いをすることになり、そのご縁で多くの方と出会い、夏期学校、グランドコンサートや第16回世界大会参加など多くの経験をさせていただきました。オーケストラ演奏も初めのころはヴィオラの参加者は少なく、周りは指導者の先生方で緊張したものです。回を重ねるごとに人数も若い奏者も大人の生徒も増え、今回はさらに多くの若くて元気な方と出会うことができ、総勢400名でオーケストラ演奏するという楽しい経験をしました。
 
  新しい目標ができました。いつかヴィオラを持った仲間たちと一緒に最後の「キラキラ星」を弾いてみたい。そして「どの子も育つ」ように「大人も育つ」と言えるように。

  ジュピターにヴィオラで参加 服部宏美

 

Music brings people together and you get to know each other on another level by making music.
 
   Thank you so much for inviting me to the Suzuki concert! It was good fun.
 

   I didn't know what to expect going to the Suzuki Grand Concert in Toyota Arena Tokyo. In the train I already saw a  young boy with his violin on his back accompanied by his mother. So I knew I was in the right train. Getting of the station I could follow the crowd with lots of children carrying their instruments. It brought back memories of my youth carrying my violin on my back, going to the music school with my mother and elder brother every week.
 
   Both my parents grew up with classical music and had learned to play the piano. When my mother went to the concert of a student orchestra, she was impressed with the level of playing. Her friend told her that it takes long years to learn to play the violin but that there was a new music teacher at our local music school, who would teach children from a young age.
 
 This teacher was called Marcel Pinkse. He was one of the first teachers to introduce the Suzuki method in The Netherlands. He wrote his own book and LP, using the Suzuki melodies and writing Dutch lyrics to them. My mother also wanted to learn how to play and so she took us to this teacher.
 
 I was 4 years old. Once a week we would have a group lesson, with parents and children, and once a week a private lesson. I remember well that I had to climb a small school desk to be on eyes level with the teacher. We would bow to each other at the beginning and end of each lesson. Something we are not used to do in my country. I think that when I started to learn how to read and write I also learned to read the notes. Both my brother and mother did not continue playing for long, but I have always continued playing my whole life, taking private lessons and playing in orchestras and ensembles.
 
   After graduation from high school, I wanted to take a gap year and go on student exchange program. I was eager to learn a new language and so when I heard about the possibility of going to Japan it immediately got me interested. It was the country of my Suzuki method, so for sure it would be a country that I could bring my violin to and find friends to make music together. I went one year to to Nara Ichijo Highschool. In the beginning I was shy to play, but when I did in a private classroom on my own, someone heard me play. This schoolmate was Kimura Etsuko-san.
 
 She came to me and told me she also played the violin. She brought her violin to school the next day and we played Bach double concerto together. We could not communicate very well as I did not speak Japanese yet. But we easily found out we knew the same Suzuki melodies and enjoyed making music together. She took me to her orchestra in Osaka and we I am for ever grateful of this contact we made. Many years later I found out she became the concertmaster in Toronto and we connected again on Facebook. I hope to meet her again some day.
 

The day after the Grand Concert, Anneke performed violin solos such as ‘Spring’
from Vivaldi’s Four Seasons at the APA International Music Festival

   Attending the concert I was impressed by the quality of playing and the number of musicians of all ages. I my country a lot of music schools have been closed in past 10 years and music education in primary schools is very poor. I think musical education is very important for development of the brain and music is such a good way for making connection with each other. So it is a good thing to commemorate and celebrate with this amazing concert Mr Suzuki and his method. They have brought the joy of music to so many people, including myself!
 
   I am now in Japan joining the APA Chamber Music Festival. Again it is my violin that makes it possible for me to come to Japan, connecting with the Japanese people and making friends by making music together. I want to thank you Shin-san and Mrs Yamashita for making this all happen and I hope I can come back many times to play with you!
 
Anneke Jansen (Netherland)

 
(以下、和訳)
 
音楽は人々を結びつけ、一緒に演奏することで、また違った形で互いを知ることができるのですね。

 
 スズキのグランドコンサートに招待してくださり、本当にありがとうございました! とても楽しい時間でした。
 
 トヨタアリーナ東京でのスズキ・グランド・コンサートに行く際、どんなものかまったく予想がつきませんでした。電車の中ですでに、ヴァイオリンを背負った少年が母親に連れられて乗っているのを見かけました。それで、この電車が正しいと分かりました。駅を降りると、楽器を携えたたくさんの子どもたちの人混みに続いていくことができました。それは、私が幼い頃、ヴァイオリンを背負って、毎週母や兄と一緒に音楽教室に通っていた頃の思い出を蘇らせてくれました。
 
 両親は二人ともクラシック音楽に親しみ、ピアノを習っていました。母が学生オーケストラのコンサートに行った際、その演奏レベルの高さに感銘を受けました。母の友人が、ヴァイオリンを弾けるようになるには長い年月がかかるが、地元の音楽学校に、幼い子どもたちから教えてくれる新しい音楽の先生が来たと言っていました。
 
 その先生の名前はマルセル・ピンクセです。彼はオランダでスズキ・メソードを導入した最初の教師の一人でした。彼はスズキのメロディーにオランダ語の歌詞を付け、独自の教本とLPレコードを制作していました。母も演奏を習いたいと思い、私たちをその先生の元へ連れて行ってくれました。
 
 私は4歳でした。週に一度は親子一緒に参加するグループレッスンがあり、もう一度は個人レッスンがありました。先生の目線に合わせるために、小さな学校の机に登らなければならなかったことをよく覚えています。レッスンの始めと終わりに、お互いに礼をするのが習慣でした。私の国(オランダ)ではあまり馴染みのない習慣です。読み書きを覚え始めた頃、同時に音符の読み方も学んだのだと思います。兄も母も長くは続けませんでしたが、私はずっと演奏を続け、個人レッスンを受けたり、オーケストラやアンサンブルで演奏したりしてきました。
 
 高校卒業後、ギャップイヤー(高校から大学にかけて1年程度の猶予を得て、留学やボランティアを行なう制度)を取って留学プログラムに参加したいと考えていました。新しい言語を学ぶことに熱心だったので、日本に行ける可能性があると聞いたとき、すぐに興味が湧きました。そこは私のスズキ・メソードの発祥の地であり、間違いなくヴァイオリンを持って行き、一緒に音楽を奏でる仲間を見つけられる国だと確信していました。私は1年間、奈良一条高校へ留学しました。最初は人前で演奏するのが恥ずかしかったのですが、ある時、教室で一人で弾いているところを誰かに聴かれてしまいました。その同級生が木村悦子さんでした。
 
 彼女は私のところに来て、自分もヴァイオリンを弾いていると教えてくれました。翌日、彼女はヴァイオリンを学校に持ってきて、私たちは一緒にバッハのドッペルを演奏しました。私はまだ日本語が話せなかったので、うまく意思疎通はできませんでした。しかし、私たちは同じスズキの曲を覚えていることにすぐに気づき、一緒に音楽を作ることを楽しみました。彼女は私を大阪の彼女のオーケストラに連れて行ってくれました。この出会いに、私は今でも心から感謝しています。何年も後、彼女がトロントでコンサートマスターになっていることを知り、Facebookで再び連絡を取り合うようになりました。いつかまた彼女に会えることを願っています。
(編集部註:木村悦子さんは、現在、関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター。スズキ・メソードの新井覚先生のクラス出身です)
 

グランドコンサートの翌日、武蔵野市で開催のAPA国際室内楽音楽祭で
ヴィヴァルディの四季より「春」のソロを弾くアンネカさん

 グランドコンサートに聴衆として参加して、演奏の質の高さと、あらゆる年齢層の音楽家たちが集まっていることに感銘を受けました。私の国、オランダでは、過去10年間で多くの音楽学校が閉鎖され、小学校での音楽教育も非常に貧弱な状況です。音楽教育は脳の発達にとって非常に重要であり、音楽は人同士の絆を深める素晴らしい手段だと考えています。だからこそ、この素晴らしいコンサートを通じて、鈴木先生とそのメソードを称え、祝うことは意義深いことだと思います。彼らは私を含め、多くの人々に音楽の喜びをもたらしてくれたのです!
 
 私は現在、日本にてAPA(日本アマチュア演奏家協会)の国際室内楽音楽祭に参加しています。日本に来ることができ、音楽を通じて日本の方々とつながり、友人を作ることができているのも、やはり私のヴァイオリンのおかげです。これを実現してくださった皆さんには心から感謝しています。また何度も日本を訪れ、皆さんと演奏できることを願っています!
 
 慈善団体職員(オランダから来日中のヴァイオリン奏者) アンネカ・ヤンセン

 
3人で揃って出ました
 

 今回のグランドコンサートは初めてで、すごく大きな会場で、ヴァイオリンやピアノ、フルート、チェロが大勢集まってする演奏は経験したことがなく、「どうなんだろう?」というドキドキ感でいっぱいでした。いざみんなで演奏してみると、いつも家で練習している時とはまったく違う感じで響きもあって、伸び伸び弾くことができました。また、みんなで一つの音楽を奏でるのはとても楽しかったです。またグランドコンサートに出たいと思いました。ヴァイオリン200人のメンコンとか、400人のオケとか、すごくかっこよかったです。

東京都 12歳 チェロ科
 

 グランドコンサートにむけて、たくさん練習をしました。グランドコンサート本番で、練習のせいかをだせました!! がんばったかいがあったなと、思いました。また、2,000人の人たちとチェロをひけるのは、とても嬉しかったです!みんなでひくと、人それぞれの思いがつたわってきて、2,000人でひくのは、とても楽しいと思いました!

東京都 9歳 チェロ科
 

 僕は初めてグランドコンサートに出ました。たくさんの人の前でチェロを弾くのはとても緊張しました。だけど、みんなと一緒に演奏したら楽しくなって踊りたくなるくらいになりました。音も響いて気持ちよかったです。

東京都 6歳 チェロ科

 
 初めてグランドコンサートに参加させていただきました。こんなにもたくさんのスズキ・メソードの仲間がいることに驚きました。親子で参加されていたり、世代を超えて一緒に演奏を楽しんでいることに感動しました!

東京都 3人の子どもたちの母親

 
 はじめはちょっと怖かったけど何より楽しみが勝っていて、初めて東京という大都会と初めてのトヨタアリーナ東京という大舞台で演奏し、トヨタアリーナ東京は外から見ただけでも大きく中に入って、さらに大きくみえ、知らない人ばかりで怖かったし、友だちを新しく作るどころか、話すこともできずに、ずっとオドオドしていました。並ぶ順番を決めるとき、ずっと隣だった海外の女の子と目があうとお互いに笑いあって、目をあわせて会話をしていました。
 
 私は英語がそこまで話せるわけでもなく、絞り出して「わっちゅあねーむ?」と下手くそな言い方でしたが、その子は笑いながら名前を教えてくれて、スズキ・メソードがこのような機会をくださったお陰で国をこえ、仲良くなることができました。本当にありがとうございます。
 
 そして、練習はいつものようにはいかず、みんなで息を合わせないとなかなか揃わず、とても難しかったです。本番では会場が思ってた7億倍でかくて、そのせいでやけに緊張してしまいましたが、隣の友だちが目をあわせて笑ってくれて、緊張がほぐれ、気持ちよく演奏をすることができました。
 
 全科でもヴァイオリン、チェロ、フルート、ピアノと4つの楽器が合わさり、迫力のある演奏になりました。フルート全員で合わせるのだけでもすごく大変だったのにさらに増えて、とても難しかったです。
 
 グランドコンサートでは、国をこえた新しい友だちもでき、東京での友だちもでき、みんなと心を合わせる大切さも知り、唯一心残りがあるとすればフルートの曲が2曲しか吹けず、もう少し練習すればもっと先に行けてたのかもしれません…ですが、とても楽しく、多分この思い出は10年たっても100年たっても忘れることのないようないい思い出にすることができました!
長野県 12歳 フルート科

 

 初めて参加させていただき、規模の大きさに圧倒されました。それを運営されているのが先生方ということを知り、さらに驚きました。歴史ある素晴らしいコンサートに参加させていただき、心から感謝申し上げます。
東京都 10歳生徒 フルート科の保護者


 
 初めてのグランドコンサート、とても楽しかったです!次はオーケストラで参加したい!
東京都 8歳 フルート科


 
 グランドコンサートに初めて参加しましたが、会場に着くまでドキドキしていました。思っている以上に、たくさんの人の中でフルートを吹くのに緊張しましたが、リハーサルで友だちが隣にいてくれたのもあって、本番は間違えず楽しく吹けたので良かったです。これからもフルートを続けていこうと思いました。
富山県 10歳 フルート科