江口有香先生が、オンラインで夏期学校の思い出アルバム作り

 ニュージーランド交響楽団のアシスタントコンサートマスターであり、ヴァイオリン科特別講師の江口有香先生が、昨年の夏期学校で仲良くなった生徒さんたちと、リモートアンサンブルに挑戦。北半球と南半球が夏期学校で学んだ「エレジー」(ショスタコーヴィチ )で繋がりました。江口先生に、このオンライン合奏について、お尋ねしました。


  ニュージーランドでのロックダウンが3月28日から始まり、一人で録音する日々がスタートした時に、昨年の夏期学校のことを思い出しまして、それで『思い出アルバム作り』に、その時の生徒さんたちにご協力いただこうと考えたのがきっかけでした。

 
 アプリとして使ったのは、Acapellaです。
ニュージーランドでも使えるアプリはいろいろありますが、私が所属するニュージーランド交響楽団が最初に使い出したのが、たまたまAcapellaだったので、使いやすいということもあり、このような流れになりました。無料でもある程度できますが、私自身は年間での有料登録をしていますので、いろいろと編集ができて面白いです。
 
 演奏している曲は、ショスタコーヴィチ 作曲「2つのヴァイオリンとピアノのための5つの小品」の第3曲「エレジー」です。2019年の松本での夏期学校での課題曲でしたので、生徒さんたちにアンコールとして弾いていただいた思い出の曲です。収録に参加された生徒さんたちは、皆さん、とても喜んでくださって、私自身もとても嬉しかったですね。今回、この動画をご覧になった皆さんが、この曲を演奏してみたいなと思ってくれたら、とても嬉しいです。
 
 参加された生徒さんのお顔があまりはっきり映らないように配慮したこともあり、個人的な趣味でこのようなデザインになりました。それでも、楽しかったことを形に残すことで、次に進むエネルギーになると思っていて、そのための収録でした。こうして、離れたところに居住していても、つながる幸せがありますね。皆さんのご協力に感謝しています。

 ニュージーランド交響楽団アシスタントコンサートマスター
スズキ・メソード ヴァイオリン科特別講師 江口有香
 

 
 
 このオンライン合奏に参加された成田ひかるさん(三重県四日市市、末廣悦子先生クラス、高校3年生)に感想を聞いてみました。 
 
 4月13日に、末廣先生を通じて、合奏のお話を聞きました。とにかく嬉しかったです。憧れの江口先生と合奏する機会を得られたので、とてもわくわくしました。
 楽しかった昨年の夏期学校のアンコールとして皆で合奏できたら、という提案が江口先生からありました。
 Acapellaは初めて使うアプリでしたが、使い方を江口先生に教えていただいたり、インターネットで調べたりして、なんとか操作を覚えました。また、江口先生がAcapella上に個人でコラボできるように演奏動画を載せてくださったので、先生との二重奏を録音しながら、アプリに慣れていきました。 個人でコラボするときと違い、合奏の際は、一人ずつの録音を重ねていきました。他の方と同じかどうかは分かりませんが、私は、江口先生から自分の前の人までが録音したものをURLで送っていただき、それに録音をしました。マイク機能つきのイヤホンをつけて録音すると雑音を防ぐことができる、ということでしたので、録音のときはイヤホンをつけました。音ズレが起こることもあったため、自分が録音したものを聴き、問題がないことを確認して、江口先生に戻しました。
 完成した合奏を聴いて、昨年の夏期学校での様々な出来事を思い出し、懐かしく、楽しい気持ちになりました。緊急事態宣言の中、家から出られなくても、遠く離れた場所にいる先生や仲間たちと素敵な合奏を作り上げることができました。アプリの使い方で少し面倒だったこと、自分の番が回って来るまでドキドキしながら待っていたこと、録音する時、すごく緊張したことなど、面白い経験もできました。ありがとうございました。
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