素敵なチェロ二重奏「帰り道」が誕生しました!

 
 長野県小諸市内の小中学生・高校生らを対象にした「音楽のまち・こもろ作曲コンクール」で、スズキ・メソードでチェロを学ぶ平木二湖さん(小学3年・北沢加奈子先生クラス)が作曲した「帰り道(チェロ二重奏)」が最高賞のグランプリに輝きました。曲も演奏も素敵です!
 

 11月14日(日)、小諸市立小諸高原美術館・白鳥映雪館で開催された表彰式で、二湖さんの第1チェロとチェロ科指導者の塚尾桃子先生による第2チェロとの二重奏で、この作品が披露されました。動画をご覧ください。左の演奏画像をクリックすると、演奏が始まります。
 右の実際の楽譜をご覧になりながら、聴いてみてください。皆さんも楽器を取り出して、音を出してみるといいですね。

 

平木二湖さんから

 こんにちは、チェロ北沢クラスの平木二湖です。
 私は4才のころからチェロをならいはじめました。私の住んでいる長野県小もろ市では、毎年作曲コンクールが開さいされているのですが、今回私が作曲した「帰り道」がグランプリを取りました。おうぼしたきっかけは、おけいこの時に先生からすすめられ、「やってみよう」と思ったからです。

小泉俊博小諸市長と一緒に

 作曲では、私の大好きな小もろ市の夕方の風景や景色をイメージしました。小もろ市に住む人たちに思い出をふりかえってほしいという気もちをこめて作りました。
 さいしよは鼻歌を歌って、それを父にろく音してもらいました。そのあと、ドレミにしてチェロでひいて作りました。
 チェロでひく時には、ポジションや弓のアップダウンも考えました。1、2番パートのハーモニーを考える時に、音がオクターブになりすぎないようにくふうしました。
 くろうした所は、2つのパートを1人ではどうじにひけないので、音があっているか分からなかった所です。そこは1音ずつピアノと合わせてかくにんしながら作りました。
 先生からは、和音のきほんや楽ふの書き方をアドバイスしてもらい、学びました。
 また来年もコンクールにおうぼしたいし、「夕方の赤や黄色がきれいだな」と思えるような曲にしたいです。
 

北沢加奈子先生から

前期初等科の課題曲、バッハのメヌエット第2番
の1000回練習をしていた昨年の二湖ちゃん。
これがきっかけでグンと力がつきました

 5年前より、「音楽のまち・こもろ」の一環として始まった作曲コンクール。実行委員会として私も関わらせていただいておりますが、毎年、小学生、中高生の素晴らしい作品がたくさん応募があり、子どもたちの感性は素晴らしいなと感動します。
 ちょうど、指導曲集の3巻が終わる二湖ちゃんには読譜の勉強も始めてもらいたいと思い、自分で実際に楽譜を書いてみることがその助けにもなるだろうと、夏休み前に「作曲のコンクールがあるけれど、曲作ってみない?」と誘いました。初めは「え~、やらない~!」って言っていたので、それ以上は無理強いしなかったのですが、ある日、「曲書いたから見てください」とmailをもらい、それが素敵なフレーズだったので、楽譜の書き方や、曲の構成、和声の簡単なルールなどアドバイスをしたら、何度も何度も書き直して、最終的に4/4、16小節の曲となりました。
 自分の中にあるメロディを形にして、それを演奏する、表現する、ということが二湖ちゃんにとっては、とてもよいお稽古になったと思います。
 授賞式の11月14日は、北沢クラスの発表会(松本、才能教育会館ホール)でもありましたので、クラスの皆で、「帰り道」を合奏してみました。お友だちにも演奏してもらえて、幸せな気持ちになったことと思います。
 松本から急いで小諸へ帰り、表彰式では立派にスピーチと演奏を披露してくれました。
 2022年の元旦より1年間、夕方5時の防災無線サインメロディとして小諸全市に流れます。お立ち寄りの際はどうぞ耳を傾けてください。