地域を越えて仲間の輪が拡大。まさにドリームチーム!

名古屋市など・ドリームチームさん(東海地区チェロ科・中島顕先生クラス)

合奏会、2泊3日の合宿、
そして本番コンサートも実現

 
 
 愛知県、岐阜県に教室を持つチェロ科の中島顕先生クラスの大人の生徒さんたちは、とてもユニークな活動を展開しています。月1回の合奏会には、各教室で学ぶ大人の生徒さんが集まり、スズキ・メソードのチェロ指導曲集を題材に、斉奏をしながら、お互いの音を聴きあい、中島先生の指導を受けながら、交流を深めているのです。
 

東海テレビ制作の番組で取り上げられた大人のチェロ教室


   その様子は、2009年5月に放送された東海テレビ制作の「スタイルプラス」という番組でも取り上げられています。中心的に取材された自営業の花井土司男さん(上の写真で左端)は、「繰り返し練習することですね。そうすれば、誰にでも(楽器を演奏することができる)可能性があります」と語っていました。
 
 実は、この大人の生徒さんたちの集まりが、年齢も職業も性別も、もちろん楽器の習熟度も異なるメンバーであり、チェロという楽器特有の温もりが感じられるところから、いつしかドリームチームと呼ばれるようになりました。
 
 そこで、中島先生は、同好の士に声をかけられたところ、大阪からも、東京からも手が上がり、さらには、なんと福岡からも。同じスズキ・メソードでチェロを学ぶ生徒さんたちの輪が広がってきたのです。その最大の交流は、2泊3日で行なわれる合宿です。ここ数年は、岐阜県中津川市根の上湖畔にあるペンションを借り切り、9月の連休を使って、交流を深めています。その数、30名近くなる時もあり、部屋に入りきれずにミーティングルームで寝泊まりするメンバーもいるほど。
 
 中島顕先生と森由季野先生やゲストの先生方と、大人の生徒とのレッスンは、和気藹々の雰囲気の中に、一つ芯があるといったスタイルです。指導曲集の第3巻くらいまでの斉奏をみっちり時間をかけて行ないます。どんどん音が磨かれて行く感じは、合宿ならではです。昔懐かしい大学時代のサークル活動を思い出す人もいるようです。
 

2010年の合宿風景。東京、愛知、岐阜、大阪、神戸、福岡から、スズキでチェロを学ぶ大人たちが集まりました


 そして、楽しいのは、朝、昼、晩と美味しい食事を全員でいただく時、そして毎晩の懇親会。それぞれのチェロにまつわる話などに時間を忘れて、深夜まで語り合うこともしばしばあります。
 
 大変なのは、懇親会の前に行なわれる、それぞれの発表演奏です。同好の士の前できちんと独奏曲を弾く、というのが、ドリームチームの今や伝統になりつつあります。あみだくじで決めた順番に従って、ソロ演奏というのは緊張感も最高潮になりますが、実は、集中力もいい感じに高まりますし、自分たちの日頃の練習でも大きな発奮材料となるようです。「少々恥をかいても、また来年も参加したい」、そう思えるから不思議です。
 
 それに、合宿ではお互いの1年間の成長を見つめ合える、という効果もあることがわかってきました。これは、最終日の野外音楽堂(といっても屋根だけがあるステージ。目の前は草地のグラウンド)での成果発表コンサートで披露するチェロアンサンブルに、大きな影響があります。お互いの音を聴き合いながら、アンサンブルの精度を高めていくわけですから、仲のよさは必須条件です。ドリームチームの合宿には、アンサンブルが大好きになる道筋ができていると言えるでしょう。

お客様より出演メンバーが多くても気にしません。天気のいい高原で気の合った仲間たちとのアンサンブル。拍手も心なしかあったかい!


合宿での最近の練習曲は、以下の通りです。
2010年/パッサカリア、レリジオーソ、ファンタジー、指導曲集
2011年/ 荒城の月、レリジオーソ、ひょっこりひょうたん島、指導曲集
2012年/ 組曲ニ長調、見上げてごらん夜の星を、セレナーデ、指導曲集
2013年/パッサカリア、レリジオーソ、夏の思い出、さくらさくら、指導曲集
2014年/ポッパー、レリジオーソ、マカベウス、指導曲集
2015年/バリエールのソナタ、スリーソナタ、ロンド、指導曲集
2016年/ さて、何が飛び出すやら。まだ、未定です!
    決まっているのは、以下の内容です。
 合宿:9月17日(土)〜19日(月・祝) ペンション「あかまんま」(中津川市)
 発表会10月30日(日)聖霊病院コンサートホール(名古屋市)
 
 

アンケートのご協力いただいた中島先生クラスの皆さん。後列左から、和田さん、松村さん、中島先生、中村さん、三浦さん、松浦さん、中列左から、内藤さん、森先生、今井さん、花井さん、亀谷さん。正面真ん中は、まとめ役の古澤さん

チェロアンサンブルが大好きなメンバーたちが毎年集合して、合宿。そして成果発表を最終日にお披露目するというこの企画、リピーターが多いのも頷けます

 
 そのドリームチーム発祥の地、中島顕先生クラスの大人の皆さんにいろいろと尋ねてみましたので、紹介しましょう。
 
■古澤裕さん(歯科医)
 3人の子どもたちが、スズキのヴァイオリンで育ちました。そのレッスンについて行っている時に、チェロに引き込まれたというわけです。子どもたちは卒業しましたが、父親のみがレッスンを継続しており、もはや生活の一部です。
 利害関係なく楽器を通して友人が増えることが嬉しいですね。一生の趣味としていきたいと思います。手や指を動かすことで、脳の老化を防げそうですし。
 大人のみの合奏レッスンや、毎年恒例となった合宿に参加するメンバーが確実に増えてきました。
 
■三浦洋子さん
 音楽は楽しいですね。下手でも夢中になれることがあることは、素敵なことです。チェロについて語り合える友人ができました。普段は、玄関にチェロを置き、外出する前や帰宅後すぐに弾くようにしています。それと子どもが寝た後は、ゆっくりと弾いています。
 2015年のドリームチームのコンサートで初めてソロ演奏をしました。気持ちよかったぁ!
 
■松村弘之さん(左官業)
 子どもの頃にも習っていましたが、また再開しました。あの当時とは別の楽しみ方があることがわかりましたね。大人が楽器を学ぶのは、本当にそれが好きなことなんだ、とわかってやっていることです。
 

宴たけなわ!


■花井土司男さん(自営業)
 仲間とのハーモニーを楽しめるのが、大人のクラスの魅力です。合宿で長時間にわたって練習したり、演奏したりすることが、最も印象深い活動です。
 
■中村武司さん(会社員)
 人との出会いはもちろん、理論的な技術研究や議論ができること、そして表現法方法の自由度が高まり、引き出しの増やし方が学べる、というところに、大人のクラスの魅力を感じています。
 ドリームチームは、音楽に対する愛情が深いですし、楽器だけでなく、お酒も含めた付き合いができるし、奏法などの理論的な提案を中島先生からいただけることに、魅力を感じています。
 
■和田律子さん
 ソロを弾くことももちろん楽しい!のですが、アンサンブルなどでみんなと楽しめるところがいいですね。いろいろな職種の人たちとのお付き合いは、なかなかないですから。毎年恒例になっている合宿では、いつもいろいろなことに気づきがあります。
 
■内藤敬子さん(医師)
 仕事の一区切りとして、新しい楽器を始めてみたいと思って、チェロを始めて7年になります。牛歩の歩みですが、少しでも進化しつつあることを信じています。個人レッスンはいつも大変ですが、合奏練習や合宿、そしてコンサートを楽しんでいます。
 
■亀谷文子さん(会社員)
 大人が楽器を学ぶのは、「生涯学習」的な要素を感じられて、とてもいいと思います。少しずつ成長できる喜びって、なかなかいいですよ。合宿で曲を仕上げていく感じも好きです。
 

合宿中には、湖畔の森を散策も。童心に帰ってしまいます!


■今井孝之さん
 毎日が日曜日の身の上ですが、年齢に関係なく、今やチェロを学んだり、演奏することは、生きていく上での喜びになりました。娘たちがスズキでお世話になったことがきっかけですが、今は合宿などを含めて、皆さんとの交流をとてもエンジョイしていますよ。
 
■松浦希代子さん(主婦)
 大人のクラスを探していて、2012年に探し当てたのが中島先生のクラスでした。楽器を学んでいて、いつも幸福だなぁと感じています。合宿があることも、とても魅力です。
 
■奥田康子さん(会社員)
 楽器を通して、いろいろな人との出会いを楽しんでいます。家事と仕事の合間に練習時間を捻出していますが、夜は8時までしか音出しができないので、毎日は無理でも、昼間にまとめて練習しています。
 息子も中島先生にレッスンを受けていましたが、大人の生徒に対しても子ども同様に真剣に向き合って指導されていて、嬉しいですね。ドリームチームの合宿は、演奏と交流が最高の楽しいです。
 
■中川恵子さん(医師)
 教室コンサートを初めて聴かせていただいた時に、いっぺんにチェロの魅力に取り付かれ、最後、5〜6人での日本の歌メドレーで心は決定的。メロディーがシンプルで、私にもできそう!と思ってしまったのです。何にせよ、早く仕事を片付けるしかありません。入浴中や車の運転中に関連のテープを聴くこともあります。  
 毎日の忙しい生活の中で、常に清らかな目標を持ち続けられることに幸せを感じます。なんと言っても、ドリームチーム合宿最後、小鳥の声に混じって行なわれる野外コンサートは素敵な体験です。