大府市とスズキ・メソードが新しい関係を構築!
今後の展開が楽しみです

 
 12月22日(木)、大府市役所1階健康ロビーにて、大府市の岡村秀人市長とスズキ・メソードの早野龍五会長が「バイオリンによるまちづくり推進の連携協定」調印式に臨み、ロビーに参集した多数の市民や地元メディアの見守る中、締結を滞りなく終えることができました。
 
 今回の締結により、大府市内におけるバイオリンを中心とした音楽教育の推進やコンサートイベントの実施などを連携して開催を予定していくことになります。全国初の地方自治体とスズキ・メソードの連携ということで、今後様々なアイデアが生まれ、実施されていくことが期待されます。また、名古屋市から本社を大府市に移転された鈴木バイオリン製造株式会社の多岐にわたる発信力もあって、大府市が全国から注目される自治体になることも近い将来ありそうです。
 
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岡村秀人市長のご挨拶
 2021年1月に、鈴木バイオリン製造株式会社が85年ぶりに大府市に帰ってまいりました。戦前に、今の至学館大学の近くに工場がありました。戦争によって会社は名古屋に移転し、それで85年ぶりということになります。
 今は、桃山町にあります。この本社が大府に帰ってきたことをきっかけに、この工場を造られた鈴木政吉さんが願っておられたバイオリンによるまちづくりに、大府市でも応えていこうと今、大変に力を入れているところです。
 今年は、小学4年生の音楽の時間にヴァイオリン教育の時間を組み込みました。また、大府市出身のヴァイオリニスト、水野紗希さんに小学校訪問コンサートをお願いしています。3年に1回、市内すべての小学校を訪問していただきます。すでに同じく大府市出身のヴァイオリニスト、竹澤恭子さんには3年に1回、市内すべての中学を訪問していただいてきました。
 そして、野外でも開催しようと、大府みどり公園でバイオリンを中心としたコンサートを企画してきました。
 さらに市民の方々にもバイオリンに親しんでいただこうと思っています。今回、スズキ・メソードと協定を結ぶことで、さらにこの推進を進めていくことになります。
 みなさんはスズキ・メソードをご存知だと思いますが、日本だけではなく世界でよく知られた子どものための音楽の教育法です。世界で70カ国以上で活動されていると聞いております。そして竹澤恭子さん、水野紗希さんも幼少の頃にスズキ・メソードでヴァイオリンを始められました。
 今日は、スズキ・メソード(才能教育研究会)の早野龍五会長と協定を締結して、大府市内をさらに文化あふれる街にしたいと思います。協定の締結式の後には、スズキ・メソードの指導者の先生方によるコンサートがあります。どうぞお楽しみください。
 
早野龍五会長のご挨拶
 みなさん、こんにちは。私どもスズキ・メソードは鈴木鎮一氏が作り、初代会長を務めました。私はその5代目になります。
 2021年1月でしたが、岡村市長から私宛に大変丁寧なお手紙をいただきました。内容は、ぜひとも松本を訪ね、私と話をされたいというものでした。当時はコロナ禍もあり、「オンラインではいかがでしょうか」とお話をしましたが、その時は残念ながら流れてしまいました。そして2022年5月にお電話をいただき、今度はピンポイントで「7月30日に会えますか?」という内容でした。その日付は、私どもの夏期学校の開催時期にあたります。ようやくハイブリッド形式でできるかなと思っていましたが、今年も第7波によりオンライン形式になってしまいました。その中を岡村市長は松本においでいただき、いろいろとお話をする中で、公益社団法人としてはなんらかの協定の形で提携することが必要とお伝えしました。松本では唯一実施していた竹澤恭子さんら特別講師のコンサートを生でご鑑賞いただき、その後、大府市の皆様で迅速に協定書の雛形を作成していただき、私たちの側も11月20日の理事会で、これの承認を受ける形で、進めてまいりました。そして、本日を迎えることができたわけです。鈴木政吉さんが思い描いていたことがこういう形で実現できること、そしてこの協定に基づいて様々な花が開いていくであろうと思います。ありがとうございました。
 
指導者による祝賀演奏
 東海地区指導者たちによる祝賀演奏は、モーツァルト作曲のディヴェルティメントK.138 全楽章でした。軽快な調べが、この日のお祝いを一層輝きを与えていました。
1st.Vn    伊藤達哉先生
2nd.Vn 森山亜弓先生
Va   野田豊子先生
Vc   廣岡直城先生
 
なお、セレモニー終了後の別室での懇談内容は、準備が出来次第、こちらでご案内します。しばらくお時間をいただきます。
 
 マンスリースズキでは、これまでも大府出身で「世界のタケザワ」として知られる本会特別講師の竹澤恭子先生やチェロ科出身の佐藤桂菜さんらが出演された大府市市制50周年Plus1大府市音楽祭の様子を紹介したり、大府市教育委員会が制作した道徳副教材の取材記事などを掲載してきました。
 今後、どのような動きが生まれてくるか、大変楽しみです。
 
→大府市音楽祭
→道徳教材に鈴木政吉さん、竹澤恭子さんが登場