鈴木鎮一と音楽の近代
〜SPレコード音源とその社会文化的背景の検証を通じて〜 

 

 「近代メディアは、音楽文化に何をもたらしたのか」というキャッチコピーで、10月21日(土)に東京藝術大学音楽学部第6ホールで開催されるシンポジウム「鈴木鎮一と音楽の近代」。

 その内容は、東京藝術大学が多数の歴史的音源を擁する東京藝術大学付属図書館のSPレコード集成「野澤コレクション」を活用し、鈴木鎮一先生や関連する奏者たちの音源を用いた分析を通じてのさまざまな視点からのシンポジウムという具合。大変興味深い内容です。
 
 当時の鈴木先生を取り巻く日本の音楽文化やその社会文化的文脈にも光を当てることで、スズキ・メソード誕生の背景や、その歴史的意義に関し、新たな像を素描することを目指すこのシンポジウム。その綺羅星のような内容に、目が離せません。
 
 これだけの内容が入場無料で行なわれるといいますから、驚きです。マンスリースズキでもお馴染みの井上さつき先生をはじめ、各研究者たちからの最新の研究成果の発表は大変楽しみです。受講するだけではありません。コーヒーブレイクではディスカッションタイムもあり、自由な意見交換ができます。さらには、当時のSP音源をたっぷり聴く時間も用意されています。開催時間が13時〜18時とたっぷり5時間ありますが、十分に楽しめる内容です。東京上野にいらっしゃいませんか?