全国指導者研究会、2日目の様子を速報します。

 
 スズキ・メソードを教える指導者たちの真剣学び場、全国指導者研究会の今年の研究テーマは、「スズキ・メソードがこれからの時代にできること」です。創設80周年を迎えた今年、新たな気持ちで次の時代を模索することになります。2日目からはグループディスカッションも始まりました。
 
 Day1  6月2日(火)
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日々のレッスンでのアプローチ3 グループディスカッション 9:00 ~ 10:15
 昨年の全国指導者研究会でも意見交換をしてきた重要なテーマである「日々のレッスンでのアプローチ」。今年も小ホールの客席やホワイエを使って、地域や楽器、年代を超えてグループ別に話し合いました。
 


 
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対談:篠崎史紀氏(ヴァイオリニスト)、東 誠三会長 10:30 ~ 12:00 
「これから音楽教育の話をしよう!」
 〜音楽と人をどう育てるか〜
 
 1月の関東地区新年研究会に登場し、圧倒的なオーラを放たれたヴァイオリニストの篠崎史紀(通称まろ)さんが、今回は全国指導者研究会にご登場。東誠三会長との大変含蓄に富んだ対談が実現しました。1月の様子は、下記のリンクからご覧いただけます。
 
→マンスリースズキ関東地区新年研究会の記事
 
 「いきなりですが、音楽ってなんですか?」と東会長。「いやぁ、僕は喋るのが苦手なんだけど」と答えつつも、澱みなくお話しされる数々は、キーワードの連続でした。そのさわりを少し紹介しましょう。
 
 お二人の対談では、「音楽とは何か」「教育とは何か」をめぐる深い対話が展開されました。
 
 篠崎“まろ”さんは音楽を「人種、言語、宗教、世代を超える“最高で最強のコミュニケーションツール”」と語り、戦争や分断を越えて人を結びつける力について、自身の海外経験や歴史的エピソードを交えて熱く語りました。また、クラシック音楽の本質について「答えがないことを考え続けること」にあると述べ、AIや検索社会によって“答えありき”に流れがちな現代だからこそ、音楽教育の重要性が増していると指摘されました。
 
 さらに教育論では、日本の茶道や武道などの芸道における修行のプロセスを3段階で表した「守破離(しゅはり)」の考え方を紹介しながら、単なるコピーではなく、“考える力”を育てることの大切さを強調。「音楽家を育てるのではなく、人間を育てる」という言葉には、スズキ・メソードとも深く響き合う思想が込められていました。それもそのはず、父の篠崎永育(えいすけ)さんは、18歳で鈴木鎮一先生の門下生となり、28歳まで松本にいらして、スズキ・メソード草創期のヴァイオリン科指導者として活躍されました。その後、北九州でヴァイオリン教室を開き、「どの子も育つ」を理念に、レッスンを始め、指揮活動も続けてこられましたが、昨年8月、88歳で亡くなられています。
 

篠崎“まろ”さんが書かれた絵本
の紹介もありました

 後半では、ドヴォルザークの愛らしい作品「ソナチネ」の第1楽章、第4楽章、第3楽章を題材に公開リハーサル(この時が初合わせ!)も行なわれ、ドヴォルザークの時代の歴史や情景、民族性を音楽表現へ結びつける篠崎“まろ”さんならではのアプローチに、東先生をはじめ、指導者の先生方も大きな刺激を受けていました。

 お話が苦手どころか、そのヴァイオリン同様、大変説得力のあるお話ばかり。メモを一生懸命にとられる先生方の多かったこと!会場は大いに盛り上がりました。最後に、おまじないをいうと、誰でも音楽家になれる。言葉が通じなくても、みんなで演奏できる絵本「おんがくはまほう」が先生方向けに抽選でプレゼントされることが告げられました。
 


 
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鈴木鎮一先生 映像 13:00~13:30
 鈴木先生の講演でのお話は、現代にも通じるものばかりです。全国指導者研究会で恒例の映像からの学びは、今年も大切な時間です。
 
教育部総会 13:30~15:00
 指導者の先生方が加盟する教育部の総会が開催されました。いくつもの重要事項について評議が行なわれ、いくつかの報告事項がありました。
 
ハラスメント防止講習会 15:00~16:00
 一昨年、昨年に続き、今年も弁護士の神戸(ごうど)美佳先生を講師に、ハラスメントの防止を目的とした講習会を実施しました。ハラスメントとは何かを繰り返し学ぶことで、何がハラスメントになるのかをスズキの指導者は繰り返し学び続けています。
 


 
各科プログラム 16:45~18:15
・ヴァイオリン科 竹澤恭子先生による「研究科Aの教本より①」
・チェロ科 菊地知也先生による研究科C  ラロ:チェロ協奏曲第3楽章の研究
・フルート科 宮前丈明先生によ「アンサンブル「星の響く空」
・ピアノ科 臼井文代先生による「レクチャー」ソナタ「熱情」第2、第3楽章

 
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エクストラ 19:00~19:30

 最終日の「特別講師による卒業課題曲レクチャー」にスケジュールの都合で出席できないチェロ科特別講師の菊地知也先生のレクチャー動画を小ホールで特別に収録しました。曲目は、ブラームスのチェロソナタの第3楽章。チェロ科の研究科Cの課題曲です。この時の動画が配信チームにより、最終日に紹介されます。