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国際スズキ協会 新エグゼクティブ・ディレクター就任のお知らせ

国際スズキ協会(International Suzuki Association/ISA)より、新エグゼクティブ・ディレクター就任に関するニュースが発表されましたので、ご紹介いたします。


国際スズキ協会(ISA)は、このたび新エグゼクティブ・ディレクターとして ラファエル・ヴィデイラ(Rafael Videira)博士 が就任することを発表しました。
ヴィデイラ博士は、スズキ・メソード教育および非営利団体運営の分野で10年以上の経験を有し、これまで米国、メキシコ、ブラジル、ドイツにおいて教育者・リーダー・管理者として尽力してきました。博士は来春まで「エグゼクティブ・ディレクター・エレクト(次期エグゼクティブ・ディレクター)」として在任し、その後、現CEOのアレン・リーブ氏の後任として正式に就任します。
ISA理事会は、リーブ氏の長年にわたる献身と功績に深く感謝の意を表しています。

ISA理事長のマルティン・リュティマン氏は次のように述べています。
「ラファエルの外交的手腕と組織運営能力は、ISAにとって大きな財産となるでしょう。彼は行政的観点から組織を適切に運営する明確なビジョンを持ち、各地域の文化的多様性を効果的に統合しながら、共通の理念のもとで組織を結束・強化することができる人物です。」

ヴィデイラ博士は次のようにコメントしています。
「国際スズキ協会のエグゼクティブ・ディレクターとして務めることを光栄に思います。私はブラジルで育ち、米国でキャリアを築きましたが、大学院留学のために米国に来た際、初めて鈴木先生の哲学に出会いました。その後、先生の理念が文化や地理を超越し、音楽・敬意・共に学ぶ心を通じて人々を結びつけるものであることを実感してきました。
私のこれまでのキャリアを通して、スズキ・メソードが優れた音楽家を育てるだけでなく、思いやりのある人間を育む教育法であることを見てきました。これから世界中の教師・生徒・ご家庭と協力し、この理念をさらに強化し、支えていくことを楽しみにしています。」

現在ヴィデイラ博士は、米国ニューメキシコ州アルバカーキを拠点に、ヴァイオリンおよびヴィオラを初心者から上級者まで幅広く指導しています。博士の門下生の中には、コンクールで入賞し、マンハッタン音楽院、バークリー音楽大学ボストン・コンセルヴァトリー、ジェイコブス音楽院、ハート音楽院などの名門校に進学した者もいます。
2018年には、スズキ協会アメリカ支部より「Certificate of Achievement(教育功労証)」を授与され、スズキ哲学に基づく卓越した教育実践が認められました。
ヴィデイラ博士は、オレゴン大学にてヴィオラ演奏および教育学の博士号を、ニューメキシコ大学にて修士号を取得しています。

また、スズキ・メソードおよびその他の教育理論について、スーザン・ケンプター、スーザン・ベアー、ロバート・デューク、テリ・アインフェルト、クリスティ・フェルシング、ロバート・ギレスピー、ジョン・ケンドール、リン・マッコール、ウィリアム・プルーシル・シニア、エリザベス・スチューン=ウォーカー各氏のもとで研修を受けました。

※本記事は国際スズキ協会(International Suzuki Association)発表のニュースリリース(2025年10月27日付、ニューヨーク発)をもとに作成しています。
(原文はISA公式ウェブサイトに掲載)